常滑港のウキダンゴ釣りでクロダイ連発!【愛知】最大で50cmの良型も登場
2月後半から3月いっぱい、愛知県の常滑港に何度足を運んだだろう。そのたびアタリもなくボウズ。4月もこのまま終わってしまうのかと不安だが、今日こそクロダイの顔を拝むぞと4月8日も常滑港へ足を運んだ。
常滑港でウキダンゴ釣り
今回は常滑港でクロダイ狙いのウキダンゴ釣り。朝はまだ冷えるので常連さんの動きは悪いようだ。午前7時すぎ、駐車場に一番乗りして準備していると、次々に車が来て6台集結。顔なじみとあってあいさつは欠かせない。
各自ポイントに入ってタックルを準備する。私はへの字より先端方向に構え、早速まきエサ作りから始めた。
今回からダンゴ(ウキダンゴ)釣りに変更する。マルキユーのウキダンゴXをベースに濁りオカラとチヌスパイスを混ぜた後、アミエビを1kg加えて再度混ぜる。少量の海水を入れて握りやすくすれば完成だ。付けエサはマルキユーのくわせオキアミ食い込みイエロー。
ボラの大群が押し寄せる
さぁ釣り始めるぞと思った矢先、ボラの大群が押し寄せてきた。その沖にはスナメリが数十頭泳いでいる。これではクロダイがいたとしても警戒してエサを食わないだろう。朝の時合いはお預けとなってしまった。
3時間ほどしても誰もサオは曲がらない。ところが、上げ潮に変わり始めるとスナメリの姿が消え、フカセ釣りの常連さんのサオが曲がった(これはボラのようだ)。
クロダイ連続ヒット
そして午前11時30分、私のウキに前アタリの反応が出た。久しぶりのアタリ。ワクワクして次のアタリを待ち、スーッと入っていくウキを捉えた。ボラかもしれないが「きたぁ~」と声が出てしまう。少しの引き込みでクロダイだと断定。
「クロダイだぁ」と2度目の声に、隣の常連さんにやっと釣れたねと褒められた。今年2匹目のクロダイは32cmだったがうれしさは隠せなかった。
気持ちを落ち着かせてからダンゴを握り投入。昨年は1匹釣れたら2匹目もくるのジンクスがあったが、今の常滑港では考えられない。
そんなとき、再度前アタリがきた。もしやと思いながら待っていると、じわじわとウキが沈んでいく。ここだと思ったところで大きくアワセを入れると、なかなかのパワーの持ち主がサオを曲げた。二度三度の突っ込みをかわしてタモに収めたのはジャスト40cm。常滑ジンクスが復活した。
今日は運がいいので3匹いけるかも。常連さんたちに笑われそうだが、皮算用してしまった。
50cm良型クロダイ浮上
このころから南風が吹いて海がざわざわし始めるなか、ウキがスーッと海中に消えた。反射的にアワセを入れると、しっかりした重みがサオにのし掛かり、やがて強い引き込みに変わった。きた、きた、きました3匹目!かなり強い引き込みだ。この引き込みは良型に違いない。
しばらく楽しんでゆっくり浮かせに入る。差し出したタモに収まったクロダイは50cm。「やったぜ!」とまたしてもうれしさが込み上げてきた。
午後3時、ダンゴがなくなり最後の投入。ダンゴが割れて1~2分後、ウキが沈む大きなアタリが飛び出た。アワセを入れると確かな生命反応あり。タモに収めたのは32cmだった。今までのボウズは何だったのだろうと不思議だが、こんなことがあるのでクロダイ釣りはやめられない。これでうれしい納竿となった。
堤防上に散らばったまきエサをホウキできれいに集めた後、海水を流して終了。次回も釣れることを願って帰路についた。
<週刊つりニュース中部版APC・日間賀島波止釣友会・中村輝夫/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2025年5月9日号に掲載された記事を再編集したものになります。