横浜スイーツ&カフェ専門学校 製菓・カフェ実習で被災地支援 焼菓子贈呈や売上寄付
能登半島地震の発生からちょうど1年が経過した。現在も復興が遅れ苦境が続く現地へ、神奈川区内からも支援が送られている。
学校法人三幸学園横浜スイーツ&カフェ専門学校=西神奈川=の学生が運営するカフェ「Café&PatisseriePOUSSIN」もその一つ。同校1階のカフェスペースを使い、毎年2年生が授業の一環としてオープンしているもの。メニュー開発、調理、接客などを学生が担当している。
輪島中学校へ
12月12日と19日には、クリスマスランチを提供。この2日間の売り上げ全額となる33万3545円を、輪島市立輪島中学校に寄付。また終業式に合わせて焼菓子もプレゼントした。同法人が運営する関西の姉妹校で約30人の生徒が災害ボランティアを実施したことをきっかけに、同じ学園内の同校でも何かできないかと今回の売り上げ寄付が決まった。
未明に横浜市の初雪を観測した19日は、厳しい冷え込みにも関わらず、開店の午前11時半前から店先には長い列ができた。”店長”を務めた須山あすかさんは、「地理的に離れているが、何か自分たちが力になれるのは意義深く思う」と話した。中学校への寄付について、「私たちと同じ夢を持つ生徒たちもいると思う。元気を届けられたら」と被災地への思いを口にした。
クリスマスシーズンの2日間は、サンタやトナカイの格好で接客。店内では、クリスマスツリーを描いたポタージュを提供、テイクアウトではチュロスやビーフシチューなどが人気を集め、多くの地域住民が足を運んでいた。