東海道新幹線お盆の混雑ピークいつ? 「のぞみ」は指定席のみ 昨年はダイヤに大幅な乱れ
■混雑ピーク 下りが8月10日、上りは12日
JR東海が、お盆期間中の東海道新幹線の予約状況を発表した。混雑のピークは下りが8月10日、上りが12日で、すでに一部の日時で指定席の予約が埋まっている。お盆期間は「のぞみ」の自由席が設けられないため、指定席の予約が必要になる。
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JR東海によると、8月9日から18日までのお盆期間に東海道新幹線の予約可能な席は483万席となっている。そのうち、7月25日時点で161万席の予約が入っている。
下りのピークになると予想される8月10日は、午前中の博多、広島行きの「のぞみ」が満席。新大阪行きの「のぞみ」と岡山、新大阪行きの「ひかり」も混雑し始めている。その他は11日午前の博多行き「のぞみ」を除いて、どの日時も今のところ席に余裕がある。
お盆期間には、「のぞみ」の利用で注意点がある。普段設けられている自由席がなく、全席指定席で運行する。これにより、指定席を1列車当たり1.3倍に増やし、より多くの乗客が予約・着席できるようにする目的があるという。自由席特急券を持つ乗客は、普通車のデッキなどに立って乗ることはできる。「ひかり」や「こだま」はお盆期間も通常通り、自由席が設けられる。
■お盆期間中は特急料金が変動 数日ずらせばお得に利用
また、お盆期間中は指定席特急料金が通常期と異なる。8月9日から11日と18日は最繁忙期で片道プラス400円。繁忙期の12、13、16、17日の4日間はプラス200円となる。14、15日は通常期で追加料金はない。移動の日程を数日ずらせば、利用料金を抑えられる。
昨年のお盆は、東海道新幹線のダイヤが大幅に乱れた。台風7号の影響を考慮して8月15日は計画運休や大幅な減便。翌日16日は静岡県富士市に設置した雨量計が規制値に達したため一時、全線で運転を見合わせた。
15日は天気予報が当たらず雨の影響がなかったことや、新大阪駅に休憩列車を設定して使用番線が減少したことなどから、JR東海の対応を疑問視する声が少なくなかった。JR東海も対応を検証し、国土交通省に報告している。
東海道新幹線は7月22日に保守用の車両同士が衝突して脱線し、浜松と名古屋間で終日運転を見合わせた。6日には「のぞみ」で停電し、約3時間の運転見合わせとなった。混雑時にトラブルが起きると影響が大きいだけに、お盆の帰省や旅行の計画にはゆとりを持つことが大切になる。
(SHIZUOKA Life編集部)