更年期は男女問わず訪れる？食事ケアには「エクオール産生」を高めるきのこ・野菜・大豆を摂ろう！
野村邦丸がパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』（文化放送・毎週月曜から木曜9時～13時）内で火曜日の11時半ごろから放送されている「ホクトpresents きのこで菌活～カモン健康！」。きのこを食べて身体の内側から「健康」になる方法について、「日頃の生活の中で気になる健康」をテーマに、毎週、その道の専門家に話を聴く。
今週は、『浜松町ハマサイトクリニック』の吉形玲美先生に「更年期ケア」というテーマで話を伺った。
女性における更年期は、閉経前後5年の10年間を指す。「何となく身体調がすぐれない」、「気分が不安定」など、様々な不調を訴える方が増えるという。これらは更年期に伴う症状の可能性があるという。
閉経は女性の身体に分泌されている女性ホルモンのエストロゲンが急に減ることで起きる。健康維持に関係する女性ホルモンが大幅に減少するとともに、自律神経が乱れやすいため、身体はもちろん、精神面にもさまざまな症状が現れるようになります。ただし一般的には、更年期が過ぎれば症状は次第に落ち着いていく。
女性特有のものと思われがちだが、加齢による男性ホルモンの減少により男性にも訪れる。しかし、男性の場合は女性に比べ加齢によるホルモンの減少が緩やかなので、更年期の時期を自覚するのは難しいと言われているようだ。
邦丸「食事とか栄養面からケアできることはあるんでしょうか」
吉形「運動ももちろんいいんですけれども、お口から入る栄養素もすごく大事なんですね。特に腸活って最近ブームになっていますが、腸の中は自律神経のバランスを整えるすごく大事な作用をしている場所なんです。ここで腸内環境を整えて、腸内細菌を元気にしてあげる。そういったお食事は非常に効果が高いと思っています。特に、食物繊維と発酵食品は腸内環境を整えるのに重要なんですが、たとえばきのこ類なんかも非常に優秀な食品で、便のかさを増して腸の老廃物退出したりとか、善玉菌の餌になって腸内細菌を育てたりしてくれるとてもいい食材だと思います。あと、さらに皆さんご存知ですかね。「エクオール」という「エクオール産生菌」という菌で、大豆イソフラボンを代謝してできる成分があるんです」
邦丸「エクオール」
吉形「この「エクオール」という腸の中でできる成分は、女性ホルモンとすごく形が似ているんですね。構造が似ているので、それが腸を通って身体中に運ばれると更年期症状の緩和、あと様々な骨の健康とか血管の健康とかすごくいろんなメリットが確認されてるんです。でこの「エクオール」を作る力は、腸内細菌によるところなんですけれども、今お話したようなきのこ食品もそうですし、腸を整える食品が「エクオール」の産生の力を高める産生菌を育ててくれるんですね。私実はこの「エクオール」作れる人の食事調査を実施したことあるんですけれども、きのこ類ももちろん含まれてましたし、あと野菜類や納豆などの大豆食品。こういった食品も非常に「エクオール」の産生を高めてくれる優秀な食材なので、ぜひ日頃の食習慣に取り入れてほしいなと思います。更に、きのこはビタミンB2とか美容に良いビタミンとか、あと骨の健康や免疫に良いビタミンD、こういったビタミンも豊富でして、特にビタミンDはカルシウムの吸収を腸内で助けますので、骨の健康とかあとイライラとか、そういうメンタルの対策にもとてもいいんですよね」
邦丸「今お話あったイライラするとか気分が不安定になる。栄養素についてもうちょっと詳しく教えてもらえますか？」
吉形「そうですね。特にきのこについては、様々な健康効果今言ったビタミンDの他にも、GABAってちょっと難しい言葉ですが、聞いたことありますか？」
邦丸「GABA、最近聞くんです」
吉形「アミノ酸の一種ですけれども人の身体、脳とか脊髄にも多く存在しているんですけれども、このGABAも様々な人に対するストレスとか、睡眠の質の改善とか、あるいはメタボですね。血圧とか中性脂肪下げるとか。そういった働きが認められています。交感神経の働きを少しおさえて副交感神経優位でリラックスさせる働きも期待されてるんですね。きのこに多く含まれておりまして、特にブナシメジとかブナピー、こういったしめじ系のきのこによく入っております」
