「アガサ・オール・アロング」アガサとリオは「魔女的な結婚関係」だった ─ 脚本家が説明
(MCU)のアガサとリオは、2024年のテレビシリーズで最も注目を集めたカップルのひと組だ。作中でふたりのロマンスが明確に描かれたわけではないが、彼女たちの間には“魔女的な形での結婚関係”があったという。
ショーランナーのジャック・シェイファーが米に語ったところによれば、アガサ&リオの関係はライターズルーム(脚本家会議)で緻密に作り込まれたものだったそう。
「女性ふたりの歴史を築き上げるため、ライターズルームで大変な作業を行いました。脚本はそれらすべてを書いたわけではなく、“今の関係はどうなっているのか?”に焦点を当てたんです。“これで十分?ちゃんと伝わる?”と自問自答することもありました。というのも、私たちの中で、彼女たちは魔女的な形で結婚していたから。その関係を明確に示す必要があると考えていました。」
複雑な恋愛関係が視聴者に伝わるかどうか不安だったシェイファーだが、撮影現場でアガサ役キャスリン・ハーンとリオ役オードリー・プラザのケミストリーを前にして心配は解消されたようだ。「ふたりが初めて現場で向かい合った瞬間、“ああ、何もする必要はないな” と思いました。ひとつの宇宙が出来上がっているのを肌で感じたんです。本当に素晴らしかった、セット全体にエネルギーがほとばしっていました」。
(c) 2024 Marvel
さらに、制作の最終段階であるポストプロダクションでは、2人の相性を決定づける瞬間があったという。
「第4話を編集していた時、アリスの裁判で彼女たちがバラードを歌うシーンがありました。このエピソードはパフォーマンスやバンドをメインで描くもので、実際に素晴らしいシーンでした。だけど、リオとアガサの終盤のシーンを編集しているうちに、“いやいや、違う。このエピソードはキス寸前の女性ふたりの物語なんだ” と気づいたんです。ポストプロダクションの段階でも、そのシーンの力強さはすごかった。でも、まさかファンダムがここまで夢中になるとは予想しませんでしたね。」
第4話『届けこの歌 遥かなるあなたに』といえば、アガサとリオの過去の恋愛関係が示唆された回。終盤でふたりはいい雰囲気になるものの、リオはアガサからのキスを拒むような行動をとる。シェイファーが編集中に感じたように、ファンはふたりの“匂わせ”に盛り上がり、ネット上では「アガサリオ」というカップル名まで誕生。ライターズルームで練り上げられた関係性は、視聴者にもしっかり伝わったといえるだろう。
ドラマ「アガサ・オール・アロング」はにて独占配信中。
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