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小島慶子、長崎被爆体験者の訴訟判決に関し「法律の限界で救いきれない人をどう救うのかが政治の役割なのではないのか」

文化放送

9月10日(火)の大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)では、長崎で原爆に遭いながら、国が引いた被爆地域から漏れたために被爆者と認められずにいる、「被爆体験者」の訴訟判決に関する朝日新聞の記事を紹介した。

番組で紹介した朝日新聞の記事によれば、長崎で原爆に遭いながら、国が引いた被爆地域(長崎市の爆心地から南北に約12キロ、東西に約7キロという楕円形の区域)から漏れたために被爆者と認められずにいる「被爆体験者」44人が、長崎市や長崎県に被爆者健康手帳の交付を求めた訴訟の判決が9日、長崎地裁であった。松永晋介裁判長は、被爆地域ではなかった3地域の一部で、放射性物質を含む「黒い雨」が降ったと認定し、同地域で原爆に遭った15人を被爆者と認め手帳の交付を命じた、とある。

フリーライタの武田砂鉄氏は「この原告44人のうち(手帳の交付が認められたのは)15人ということなので、残りの30人近くの方たち、長年ずっと訴え続けた人たちの中で明暗が分かれてしまったその気持ちを考えると非常につらいものがある。」と述べ、「(紹介した朝日新聞の)記事の中には政治的ないろんな思惑があるのではないかという言及がなされているが、原告の方たちの気持とは離れたところで、この出来事自体をどうにかして終わらせようとしているのではないかというふうに見えてきてしまう。」と発言した。

番組パーソナリティの小島慶子は「この裁判とは別の裁判のことだが、朝の連続ドラマで原爆の被害にあった方々が国を訴えるという裁判が描かれていて、その中で読まれた判決文も実際のものだったっということが、いろいろな記事を読んで分かったのだが、毎日一生懸命生きていた市民の方々、普通に、私たちと同じように日常を送っていた人たちがあんな爆弾(原子力爆弾)を落とされ、80年近くずっと(訴訟等で)戦ってこられて、なんでこんな目に遭わなくてはいけないのか、理不尽だという思いしかない。」と声に怒りを滲ませた。また、「法律に限界があって救いきれない人をどうするのか、というのが政治の役割なのではないか」とも発言し、お笑い芸人の大竹まことも「おっしゃる通りだ。」と同意した。

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