秋アニメ『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅤ 豊穣の女神篇』フレイヤ役 日笠陽子さん|少女の心を置いてきぼりのまま力を得てしまっていて、非常にアンバランスな存在だったのだなあと今は思います【連載第15回】
シリーズ累計発行部数が1700万部を突破する小説『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』(原作:大森藤ノ イラスト:ヤスダスズヒト GA文庫/SBクリエイティブ刊/通称『ダンまち』)。
TVアニメシリーズ最新作となる『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅤ 豊穣の女神篇』が、2024年10月より放送開始されました。
今回の放送に合わせて、アニメイトタイムズでは出演キャスト陣にメールインタビューを実施!
第15回は、フレイヤ役 日笠陽子さんにフレイヤを演じるうえで心がけていることやベルはどういった存在か、注目してほしいシーンなどをお伺いしました。
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【写真】『ダンまちⅤ 豊穣の女神篇』日笠陽子(フレイヤ役)【連載第15回】
誰かと関わることが極端に少なく孤独を感じやすかったです
──『ダンまちⅤ 豊穣の女神篇』の原作や台本を読まれた際の印象はいかがでしたか? 演じる上で心がけたことがありましたら聞かせてください。
フレイヤ役 日笠陽子さん(以下、日笠):原作からの印象とアニメの印象ではかなり変わる部分や、映像があるからこそ彼らの表情や心の移り変わりがより仔細に描かれていると思いました。
フレイヤに関してはあえて想いを言葉の表現に乗せないという、引き算を意識しました。
そして少女のような笑顔の奥底には自分でも気付いていない想いを秘めていた。それを言葉にすることはなかったです。
──フレイヤの、これまで秘められていたベルへの想いが描かれた『豊穣の女神篇』。改めてフレイヤの魅力を教えてください。また、日笠さんから見てフレイヤはどういった存在でしょうか。
日笠:はじめてフレイヤを演じた時は、もっともっと電気が走ったように!変態ちっくに!というオーダーだったのを覚えています。若干面白キャラなのかな?くらい思っていた気がします。
二期、三期やゲーム等で演じ続けていく中で、誰かと関わることが極端に少なく孤独を感じやすかったです。なんだかいつもとても寂しかった。
フレイヤは少女の心を置いてきぼりのまま力を得てしまっていて、非常にアンバランスな存在だったのだなあと今は思います。
──第15話では、リューからシルとしてのフレイヤに対する想いも描かれました。フレイヤにとってリューはどういった存在だと想いますか?
日笠:親友であり、強い憧れや尊敬も持っていました。
友達ってどうやったらできるのだろうと、フレイヤはずっと思っていたんじゃないかな。友達と恋バナしたり、何気なく笑い合ったり、ご飯を食べたり。そんな普通のことが喉から手が出るほどほしかった。
友達だからできることをしてあげたいと、お互いに思い合っていたし、今でもずっとそのままです。
結婚するならオッタルにしときな!
──フレイヤが恋心を抱いたベル・クラネルの魅力はどういったところだと思いますか?
日笠:まっさらで真っ白で、宝石になることが明らかである原石だと思います。
でもフレイヤ的にはそれすらも本当はどうでも良かったのかも。ビビビっと電流が走った。恋をした。理由はない。ただそれだけです。
ベルはある意味変わったけど、別の意味では変わってないと思います!
──『ダンまちⅤ 豊穣の女神篇』において、フレイヤ以外で特に気になっていた人物はいらっしゃいますか?
日笠:オッタル。
彼の真意や本当の想いって、どこにあったんだろうと。何故こんなにもずっと忠誠を誓えたのか。誰よりもフレイヤのそばに居続けてくれたなと。
いや、結婚するならオッタルにしときな! 全国の乙女諸君!!!!
──最終回の放送を終え、改めて『ダンまちⅤ 豊穣の女神篇』の見どころや個人的にもう一度注目して見て欲しいシーンなどを教えてください。
日笠:最終話。
松岡くんが早く来てくれて、2人で一緒に収録しました。フレイヤがベルと2人きりになり、最後の最後に全てが剥がれ落ちる。
逆に他の人がいたら私もここまでベルにぶつけられなかったかもしれない。
なので注目してほしいところはフレイヤのセリフではなく、ベルの「あなたの恋を終わらせることしかできない!」です。驚くほどまっすぐなので、是非もう一度聞いてほしい。