中央林間拳闘スタジオ 2人が全国制覇 マスボクシング大会で
中央林間ボクシングスタジオ(太田茂会長)に所属する田口詠美さん(32)と川上郁夫さん(61)がこのほど、長野県で開かれた第4回「全日本マスボクシング選手権大会」で優勝した。田口さんは3連覇を達成した。
マスボクシングは相手と向き合い、寸止めで拳を打ち合う競技。パンチを当てると減点、防御動作をとれなかったり、反応が遅いと攻撃側に加点される。技術や戦術、積極性などにより審判が勝敗を決める。
同大会は日本ボクシング連盟が主催で約280人が出場。年齢や身長、性別で40階級に区分され、田口さんはU-40(30〜39歳)女子の部160cm超、川上さんはU-70(60〜69歳)男子の部170cm未満の部に出場した。
二人は共通する素早いフットワークを武器にトーナメントを勝ち抜き、決勝に進出。大一番で田口さんは大阪府の済城綾乃さん、川上さんは宮崎県の原田行雄さんと対戦。それぞれ左ストレートやワンツーなどの持ち味を発揮し、田口さんと川上さんともに2対1の判定で接戦を制し頂点に立った。
田口さんは7年前に同ジムに運動不足解消のために入会し、3年前からマスボクシングを始めた。川上さんは17年前に入会。マスボクシングが競技化された4年前から腕を磨き続けている。
田口さんは「プレッシャーもあったが試合を楽しむことができた。3連覇を達成できてうれしい」と喜びを語った。川上さんは「昨年は4位と悔しい結果だったが、優勝という最高のリベンジができてよかった」と振り返った。
太田会長は「年々レベルが上がる中、頑張っていい結果を出してくれた」とたたえていた。