【葵区・明けがた食堂@M】550円で早朝から温かいごはん “60代店主”夢の食堂を開く
静岡市葵区に新しい早朝から営業を始める「明けがた食堂@M」があります。シンプルながらも心温まる朝食が550円。60歳を過ぎて初めて店を持った店主の思いが詰まっていました。
【画像】明けがた食堂のメニュー表画像も! この記事のギャラリーページへ静岡の朝に温かい食事を
静岡市葵区の駒形通り。
朝8時、商店街は通勤通学の人々が行き交う中、多くの店舗はまだシャッターを閉めたままです。
そんな中、ひときわ目を引く店がありました。
「明けがた食堂@M」と書かれたその店の前には、「朝~10時」というざっくりした営業時間が記されています。
「朝」というのは何時のことなのでしょうか?!
とにかく店内に入ってみましょう。カウンター席とテーブルが数席。
店主の新井守さんが厨房に立っていました。
明けがた食堂は2024年12月19日にオープンしました。
ここは、和洋さまざまな料理に携わってきたという新井守さんが、60歳を過ぎて初めて持った自身の夢のお店なのです。
明けがた食堂・新井守さん:
冬は午前7時、夏は午前6時。日の出日の入りの時間が変わるので、それに合わせて変えています
では今は冬だから7時オープンのはず。
ですがこの日は「8時」オープン。結局ざっくりしているんです。
550円「朝ごはん」の品ぞろえ
さっそく麦飯・とん汁・厚焼き玉子のシンプルな「朝ごはん(550円)」を注文。
厚焼き卵は小鉢に変更することもでき、小鉢は種類が豊富。(ひじき・ネギぬた・手作り豆腐・ほうれん草おひたし・ほうれん草胡麻和え・きんぴら・ピーマン塩昆布)
「朝はシンプルでいい」という新井さんの思いを反映させた定食です。
自慢の豚汁は、ごぼうや根菜のうま味がしっかりと出ており、グツグツと煮込まれた具だくさんの仕上がりになっています。
明けがた食堂・新井守さん:
今の時期は心と体があったまるように、ちょっとショウガをきかせています
シンプルな朝定食をベースに、目玉焼きやハムエッグ、ソーセージエッグなど、お好みで追加することもできます。
明けがた食堂・新井守さん:
物足りないという方もいるかと思うので、少しでもお気に召していただければと、追加メニューをつくりました
なぜ「明けがた食堂」をオープン?
現在61歳の新井さんは、フレンチや和風居酒屋など、40年以上にわたり料理の道を歩んできました。
そして2024年12月に、このユニークな朝食スタイルの食堂をオープンしました。
なぜ朝食メインの食堂を始めたのか?
きっかけは、居酒屋など夜の時間に働いていた新井さんの体の変調でした。
明けがた食堂・新井守さん:
明けがた食堂は、朝起きて空がだんだん明るくなり、一日の始まりがわかって楽しい、嬉しい気持ちになります
地元での認知度はまだこれから
しかし残念ながら、地元の人々にはまだあまり知られていないようです。
明けがた食堂・新井守さん:
問題は時間なのでしょうか? みなさんお忙しいから
いや新井さん、それは根本的な話になっちゃいますね。
近隣住民のみなさんに明けがた食堂について聞いてみると、「知らなかった」「何のお店かわからない」「いつ開いているのかわからない」という声が多く聞かれました。
オープンした時にチラシは配布したものの、内容が細かく書かなかったこともマズかったのか?
この状況を新井さんに報告しました。
明けがた食堂・新井守さん:
もっと知っていただくように毎日努力していきます
頑張りましょう、新井さん!
新井さんの作る親しみやすい味が楽しめる、明け方食堂@M。
忙しい朝にホッとできる時間を提供しています。
長年の料理人生で培った技術と、朝に対する新井さんの思いが詰まった朝食を、ぜひ味わってみてください。
■店名 明けがた食堂@M
■住所 静岡市葵区駒形通5-12-3
■営業時間 8:00~10:00 11:30~14:00
■定休 月