西武新宿線・入曽駅の新駅舎・東西自由通路 3月29日に供用開始「安全な駅環境を整備」
西武新宿線・入曽駅の橋上駅舎および東西自由通路が、3月29日から供用開始となります。
入曽駅周辺整備事業の一環として進められてきたもので、また、狭山市が整備を進めてきた東口・西口駅前広場も前日の28日に供用開始となります。これによって、駅周辺の歩車分離が進み、安全で利便性の高い街づくりが実現するとしています。
そして、駅利用者の送迎や電車・バスへのスムーズな乗り換えを可能にするため、駅前広場を東西に整備します。
線路をまたぐ東西自由通路が新設され、駅前広場と接続することで歩行者と車両の動線が分離され、安全性と利便性が向上します。さらに、地上と2階を結ぶエレベーター(各1基)、エスカレーター(東西に各2基)が新たに設置されます。橋上駅舎は、現在の地上改札を2階に移設し、駅事務室も移転します。ホームと駅舎を結ぶエレベーターとエスカレーターは、上下線それぞれに設置されます。
なお、現在の地上駅舎・改札口は閉鎖されるため、利用者は新たな改札口を利用する必要があります。
今後の工事については、橋上駅舎と東西自由通路の供用開始後も、2025年度内の完了を目指し、既存駅舎や跨線橋の撤去工事が実施される予定です。
工事期間中は、一部の利用者に不便が生じる可能性がありますが、安全な駅環境の整備に向けた取り組みが進められます。
狭山市では、入曽駅周辺の整備計画について、1980年ごろから事業化の検討が進められていましたが、一部地権者の理解が得られず、2013年5月に一旦断念されました。
しかし、入曽駅周辺には交通対策など解決すべき地域課題が多いとして、市は2016年度より入間小学校跡地などを活用し、実現可能な範囲で安全性や利便性の向上を図るための整備事業を再開しました。
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