市民出演者たちの挑戦 三の丸ホール劇場留学レポ【3】 小田原版「モモ」いよいよ開幕へ
ミヒャエル・エンデの名作『モモ』を市民出演者26人とプロの演劇スタッフが創作する「劇場留学〜『モモ』と時間の旅〜」が、小田原三の丸ホールで3月28日(金)〜30日(日)に上演される。舞台を創り上げるまでのレポート3回目。
2月から本格的な稽古が始まり、ほぼ毎週末と祝日、出演者・スタッフが集まり作品づくりが進んでいる。公募の出演者は、演出家の意図する動きや台詞、舞台全体の空間把握といった"俳優の基礎"を習得するためのワークに取り組んでいる=写真。
場面ごとの稽古や木原浩太さん振り付けのダンス練習、衣装合わせ、小道具制作なども進み、魅力溢れる小田原版「モモ」が形になってきた。
「モモ」に登場する不思議な人物や空想上の生物などは、稽古中の遊びから生まれるアイデアが元になることもある。演劇経験豊富な出演者からも、今回の創作方法は初めてで楽しいという声が多く、稽古場は小学生から80代までの世代間交流を通して、新鮮な気持ちで演劇づくりに熱中できる環境のようだ。
現在、一部完売の席もあるが、注釈付き2階席を追加発売中。原作ファンはもちろん、演劇初心者も楽しめる作品になっている。(問)同ホール【電話】0465・20・4152