中原区 有事に備え、公園で初訓練 玉川地区12町会ら600人参加
中原区役所は5月11日、今年度初の総合防災訓練を中丸子公園で実施した。玉川地区の12町会、区民約600人が参加して、有事に備えた訓練を行った。
年に2回開催している区の総合防災訓練。例年、大規模災害の際などに、指定避難所となる学校で開催していたが、今回は初めて公園で実施された。
同訓練では、風水害や地震発生時の対応を中心に企画。実際に土を袋に詰めていく土のう作成や、その土のうを積んでいく訓練、水消火器を使った初期消火や煙の体験、三角巾やAEDを使った人命救助の訓練など12のブースを設け、参加した町会や来場者が順番に体験していった。また今回は、市内在住の外国籍の人たちで構成された川崎市外国人代表者会議のメンバーも初めて参加し、いざという時のための備えを学んだ。
訓練に参加した中原区自主防災組織連絡協議会の原新次会長は「玉川地区は多摩川の隣にあり、水害の被害が起こりえる。地震、風水害時の備えを学ぶことができた」と訓練を振り返った。
主催した区危機管理担当の担当者は「例年よりも訓練の規模が小さいながらも、12町会に参加してもらい、実際の災害に即した訓練で助け合うことを確認できた。今後もこうした有事に備えた訓練を企画していきたい」と展望を語った。