いま、ケニアのナイロビは反政府デモで緊迫した状況が続いています【カンバ通信:第404回】
ジャンボ! チャオスです。ケニアの首都ナイロビでタクシー運転手しているチャオスです。
このところ、商売もままならない日々が続いている。知っている人もいると思うけど、今ケニアは緊迫した状況が続いているんだ。
少しニュースを検索すれば出てくると思うけど、「ケニア 大統領の辞任求める反政府デモ 11人死亡 政情不安定化」なんてことになっている。
デモがある日は、首都ナイロビがまるでゴーストタウンのようになる。誰も街中で仕事をしていないし、バスも走っていない。もちろん人がいないので私のタクシー家業も休みになるんだ。
お店も軒並み開いていない。みんな、お店を閉めてデモによる被害から守っているんだ。というのも、デモをしている人たちがお店が開いているのを見つけると、中に入って盗んだりすることがあるからなんだ。
私は思うんだけど、デモをしている人たちは、お互いにじっくり話し合って問題を解決できるはず。そうすれば、デモなしでケニアはうまくやっていけると思うんだ。
いったいなぜ騒ぐのか。いったいなぜ冷静になれないのか。いったいなぜ、お互いを尊重しながら「会話」することができないのか。やるせない気持ちでいっぱいだ。
デモの日には、特にビジネスをしている人たちが大きな損失を被る。デモの日は、みんな家にいなければならないからね。私と私の家族も、ただただ家で静かに過ごしている。
買い物についても、多くの人がデモの前日に買い物を済ませる。デモ中は自宅待機。そしてデモが終わった翌日には、物事は通常に戻る。でも、またデモが始まると……の繰り返しさ。
ケニアにいる日本の善良な皆さん、そしてこれからケニアを訪れる皆さん、安全な時にケニアのあらゆる場所を楽しんでください。皆さんを心から歓迎します。
でも、デモの日は、日本の善良な皆さんにはデモに近づかないでほしいと伝えたい。間違ってもデモを見に外に出たりはしないで。ホテルにいるのが一番だよ。ではクワヘリ。
参考リンク:NHK、日テレNEWS、TBS NEWS DIG
執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.