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東大寺へ送る伝統のたいまつ作り 100人で作業 名張・極楽寺で

伊賀タウン情報YOU

たいまつに使うヒノキを板状に加工する作業=名張市赤目町一ノ井で

 奈良・東大寺二月堂の「お水取り」(修二会)で使うたいまつを寄進している、三重県名張市の伊賀一ノ井松明(たいまつ)講による「松明調製」が2月11日、名張市赤目町一ノ井の極楽寺で行われた。講員や高校生ら約100人が、山から樹齢100年超のヒノキの大木を切り出して加工する作業に取り組んだ。

 同講によれば、名張から東大寺へたいまつを送る「松明調進行事」は、平安時代にこの地や近隣で力を持っていた「道観長者」が臨終の際、二月堂の修二会にたいまつを欠かさず寄進するよう言い残したことに始まるといい、今年で777回目となる。

切り出したヒノキを前に営まれた法要=同

 この日は講員の他、市民団体「春を呼ぶ会」のメンバー、名張高校サッカー部員らが、午前7時30分に極楽寺へ集まり、安全法要を営んだ後、寺南方の通称「松明山」へ。樹齢約112年のヒノキ1本を切り倒し、短く切って担いで山を下りた。

 境内に戻って法要の後、講員らは長さ36センチにそろえた丸太の表皮をなたなどではぎ、幅9センチの板状に切りそろえ、円柱状に組み上げた。

ヒノキの丸太の表皮をはぐ作業=同

 森本芳文講長は「私たちは当たり前のことを今年もやらせて頂いている。当日の天候は気になるが、きちんと東大寺へたいまつを届けたい」と語った。

 たいまつは3月10日の法要を経て、昨年に続き、同12日に赤目口駅から近鉄奈良駅までの臨時直通列車で東大寺へと運ばれる予定。

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