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愛猫があなたに『お土産を持ってきてくれる』3つのワケ もらったプレゼントはどうするのが正解?

ねこちゃんホンポ

愛猫がお土産を持ってきてくれるワケ

猫が自分で捕まえた獲物を飼い主さんにプレゼントするという話は、昔からよく耳にする「猫飼いあるある」です。

猫が獲物を飼い主さんにプレゼントする理由についてはいくつかの説がありますが、解明されてはいません。猫と人とが言葉でコミュニケーションできない以上、おそらく永遠の謎なのかもしれません。

しかしどの説にも共通しているのは、「猫が悪意で行っている行動ではない」という点です。

猫が好きでも、昆虫や小動物の死骸は苦手という方も多いでしょう。そんな飼い主さんにとっては、ありがた迷惑でもある愛猫からのお土産が、獲物のプレゼントです。

そこで今回は、愛猫があなたに「お土産を持ってきてくれる」ワケについて解説します。もらったお土産をどうすべきかについても確認しておきましょう。

1.狩の仕方や獲物の食べ方を教えるため

最近有力だと考えられているのが、飼い主さんに「狩の仕方を教えるため」という説です。特にお土産が死骸ではなく、まだ生きていて少し弱った状態の獲物である場合は、この理由に当てはまるのではないかと考えられています。

理由は、野生の母猫が子猫にする行動とよく似ているためです。母猫は、子猫に狩の仕方を教えるために、実演して見せるだけではなく、まだ生きている獲物を子猫に与えてとどめを射させるのです。

飼い主さんは猫にとって母親のような存在ではあるものの、狩の能力に関しては「ダメだなぁ」と感じているはずです。そのため、「なんとかしてあげなきゃ!」という親心でお土産を持ってきているのだろうと考えられているのです。

2.褒めてほしいから

こちらはかなり昔から言われている説で、獲物を飼い主さんに見せることで自慢し、「褒めてもらいたい」という気持ちで持って帰るのだろうというものです。

持ち帰ったお土産をこっそり玄関先などに置いておくだけではなく、自慢げにアピールしているような場合は、こちらの理由から持ち帰ったお土産なのかもしれません。この理由の場合は、飼い主さんのリアクションを楽しみにしているという要素が強いと考えられます。

3.獲物を安全な場所に置きたいから

こちらの説は、猫には「飼い主さんへのお土産」というつもりは全くなく、単に捕まえた獲物を安全な場所に置いておきたかったので家に持ち帰ったというものです。

飼い主さんとしては少しがっかりする理由かもしれません。しかし、家の中なら安全だと飼い主さんのことを信頼している証だと思ってはいかがでしょうか。

もらったプレゼントはどうするのが正解?

では、愛猫からもらったプレゼントはどう扱うのが正解なのでしょうか。

おおげさに騒がない

咥えていたり、玄関先や枕元などに置かれた昆虫や小動物を見たら、びっくりして当然です。

しかし、できるだけ落ち着いて、クールに軽く褒めてあげましょう。おおげさに騒いだり、叱ったりしてはいけません。

褒めてもらいたいという理由で持ってきている場合は、おおげさなリアクションを見て「飼い主さんが喜んでくれた!」と勘違いしてしまい、せっせと獲物を運ぶようになってしまうこともあるからです。

愛猫が見ていない隙にこっそりと片付ける

愛猫が見ている目の前で片付けるのはさすがにかわいそうなので、愛猫が見ていない隙にこっそりと片付けてしまいましょう。

安全な場所に置いておきたいという理由で持ってきているのであれば、愛猫からの信頼を裏切ってしまうことになるのではないかと心配されるかもしれません。

しかし、飼い猫が狩をして獲物を捕まえる理由の多くは、「狩猟欲求を満たすため」だと考えられています。なぜなら、食事は飼い主さんから与えられるため、食べるために狩をしているわけではないからです。

ある調査では、外で獲物を狩った猫の半数は、その場に獲物を放置して帰ったのだそうです。そのため、持って帰ったお土産から離れてしまえば、その獲物に対する興味は失ったと考えてもよいでしょう。

まとめ

愛猫がお土産として獲物を持ち帰ってきた場合、どういう気持ちなのかは想像するしかありません。

しかし、死骸を自慢げに見せてくれるのであれば「褒めてもらいたい」、まだ生きている状態の場合は「狩の練習をさせるため」なのかもしれません。いずれにしろ、飼い主さんにとってはあまり嬉しいお土産ではないでしょう。

「持ってきて欲しくない」と考えているのであれば、猫をできるだけ外に出さないようにすることと、家の中で飼い主さんがおもちゃを使い、毎日狩ごっこをして遊んであげることをおすすめします。

完全に狩をやめさせることはできないかもしれませんが、日々の遊びで狩猟欲求を満たしてあげることで、実際の狩をしたいという欲求を抑えることができるでしょう。

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