色によって栄養素が変わる意外と知らないトリビア。今しか味わえない「赤いキウイ」の秘密とは?
手軽に買える果物の一つ「キウイフルーツ」ですが、果肉が真っ赤な品種があるのをご存じでしょうか? 「ルビーレッドキウイ」という品種は、毎日取りたい栄養素が豊富な品種で、これまでのキウイフルーツとは一味違う味わいを楽しむことができるそう。よく知られているグリーンキウイとどんなところが違うのか、その秘密に迫ります!
ルビーレッドキウイの知られざるトリビア
「ルビーレッドキウイ」は赤い果肉が特徴のキウイで、約20年の歳月を経て開発され、2021年に誕生した新しい品種です。
栽培が難しく、販売期間も3月下旬~6月上旬頃までと短い季節限定の希少な味です。
果肉の「赤さ」の正体とは?
宝石のような赤い色味の正体は「アントシアニン」というポリフェノールの一種です。
「抗酸化作用」がある成分で、健康効果も期待されています。
「朝にキウイを食べるとシミが増える」は誤情報!
キウイを朝食べるとシミやソバカスを増やす「ソラレン類」を多く含まれているという誤った情報が一時期数多く拡散されました。
キウイにはソラレン類は含まれていないため、朝食にも安心して取り入れていただけます。
キウイに含まれるビタミンCの量は?
ルビーレッドキウイ1個に含まれるビタミンCは、なんとレモン7~8個分のビタミンC(20mg、果汁換算)に相当します。
ルビーレッドキウイの栄養素
キウイには日常生活で積極的にとりいれたい10種の栄養素がぎっしり含まれています。
その中でもルビーレッドキウイには「ビタミンC」が豊富に含まれ、特に注目すべきは「アントシアニン」 という成分が含まれていることです。
特長1.アントシアニン
アントシアニンは強い抗酸化作用を持つ成分です。
花粉症を予防する効果が期待されており、くしゃみや鼻水、目のかゆみが起きやすいこの季節に積極的に摂りたい栄養素です。また、活性酸素を抑えてくれる作用もあるため、アンチエイジングや肌の老化を防ぐのにも役立ちます。
特長2.ビタミンC
ルビーレッドキウイには、ビタミンCが可食部100g当たり189mgも含まれています。成人の1日あたりの摂取推奨量が100mgのため、ルビーレッドキウイを1個食べるだけでそれを満たすことができます。
ビタミンCはメラニンの生成を抑える働きも。紫外線が強くなってくるこの季節、シミや日焼けの予防に役立ちます。
医師からも太鼓判!キウイのおすすめポイント
漢方薬処方を中心とする診療をはじめ、わかりやすい医学解説でメディアでも活躍中のイシハラクリニック副院長の石原新菜先生によると、
「キウイにはビタミンCやビタミンE、食物繊維など不足しがちな栄養素を含んでいるため、毎日の食事に積極的に加えてほしい果物です。ルビーレッドキウイに含まれている、抗酸化作用を持つアントシアニンとビタミンCは、美容やアンチエイジング、健康に最適です。特にビタミンCなどの水溶性栄養素は尿ですぐに排出されるため、こまめにとることが大切です。
春は紫外線も強くなり、気温の変化が大きく体調を崩しやすい季節になっています。栄養バランスの良い食事を心がけることで、内側からキレイ&元気をサポートできます。」
とのこと。
春の季節に積極的に取り入れたいですね!
グリーンキウイやサンゴールドキウイとの違い
以前の記事でも紹介させていただいたとおり、黄色い果肉の「サンゴールドキウイ」はビタミンCを豊富に含み、ジューシーな甘さを感じられます。緑色の果肉の「グリーンキウイ」は食物繊維を豊富に含み、酸味と甘みのバランスがとれた爽やかな味が特長です。
特に補いたい栄養素や味わいの好みからぜひ食卓に取り入れてみてください!
尾治/元高専生で文系修士の校正・校閲ガール