急に連絡を絶つ「リセット癖」な人の心理とは?【眠れなくなるほど面白い 図解 メンタルの話】
現実逃避の究極!「リセット癖」とは?
嫌なことはすべてなかったことに
「リセット癖」とは、「それまでの人間関係や積み上げたキャリアなどを白紙にして、最初からすべてをやり直そうとする癖」のことです。おもに人間関係をばっさりと断ち切ってしまうことから、「人間関係リセット症候群」とも呼ばれます。
具体的には、「電話番号やメールアドレスを変え突然連絡を絶つ」「会社を突然辞める」「SNSのアカウントを削除する」といったものがあります。何の前触れもなく急に思い立つケースが多く、突然連絡がとれなくなるのが特徴です。
リセット癖は、あいまいさを許容できる範囲が狭い「白黒思考」の人が陥りやすい傾向があり、基本的には人間関係や仕事がうまくいかないことによるストレスによって起こります。「白黒思考」とは、物事を「白か黒」「0か100」のように、極端にとらえる思考パターンのことで、それゆえにちょっとでもうまくいかないことがあると、「自分はもうダメだ」と極端に考えてしまいます。その結果、ここから挽回するのは無理だと思い込み、今の自分の置かれた環境をリセットすることで、すべてをなかったことにしようとするわけです。
リセットをくり返すとそれまでの人脈もすべて失い、困ったときに頼れる相手がいなくなるため、安易なリセットは絶対にやめるべきでしょう。現実はすべて否定すべきほど悪くないはずです。
リセットしてしまう人の特徴
完璧主義で許容できる範囲が狭い「白黒思考」の人完璧を求めるので仕事が終わらない「いい加減な仕事」ができないダメな自分を許容できる範囲が狭いダメな自分を相手に見せられない
ちょっとでもうまくいかないことがあると「自分はダメだ」と考えてしまう
自分のダメさを許容できないため「自分はもうダメなんだ」と考えてすべての人間関係を切ってしまう電話番号やメールアドレスを変えて突然連絡を絶つ会社を突然辞めるSNSを突然やめる
すべての関係を断ち、新しい環境をつくり直すことで自分の失敗や悪い結果をなかったことにする
人脈はお金では買えない貴重な財産なので絶対にリセットしてはダメ
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 メンタルの話 』監修:益田 裕介