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猫の『イタズラ』を穏やかにやめさせるための3つのコツ 大切なのは“させない工夫”

ねこちゃんホンポ

1.あえてスルー(むやみに反応しない)

猫は、生まれつき、イタズラの才能を持っています。いわば、イタズラの翼が生えた天使です。さまざまな知恵を働かせて、飼い主さんの関心を装い、ときに平常心を失わせます。

猫がしきりにイタズラするのは、「遊びのつもり」「退屈だから」「かまって欲しい」「ストレス」「狩猟本能」などの理由が考えられます。

トイレ&ティッシュペーパー荒らし、歯磨き代わりの電気コードカミカミ、テーブルからのモノ落としの刑、観葉植物への八つ当たり、飼い主さんへの猟奇的噛みつき行為など、猫のイタズラは、非常に幅広いジャンルを網羅しています。

天使だけにかわいらしく、少々のイタズラなら、飼い主さんも笑って許せることも多いかもしれません。ただ、ターゲットや状況次第では、さすがに黙っていられないときもあるはずです。

飼い主さんに「ダメ!」とその場で叱られても、愛猫にはほとんど届きません。「大きな音が鳴ったな…」程度の認識で、逆に、飼い主さんの反応をうまく引き出せて、「やった!」と喜ぶだけです。

反応すればうれしくなって、次からも同じような行動を繰り返します。イタズラの無限ループの始まりです。野放しにしておくと、ちっちゃいイタズラの翼がオオワシのごとく成長し、手がつけられなくなってしまいます。

イタズラされても、むやみに反応せず、その場をそっと離れると、愛猫は「思っていたのと違う…」と軽い失望感を抱きます。

期待した反応が返ってこなければ、楽しかったはずのイタズラも急につまらなくなるものです。その点は、人間の子供に近いかもしれません。

ほどよいスルーによって、笑って許せる程度のイタズラに抑えられれば、部屋の中が「ティッシュの海」にならずに済みます…。

2.イタズラを防ぐおうちの環境づくり

イタズラ好き猫の「改心」は相当に難しいのが現状です。猫は言葉を持たないうえに、人間と文化もルールも違います。そもそもイタズラを悪いことだと認識していません。むしろ、「悪戯」を「良戯」と思っているフシさえあります。

愛猫にやめてもらう努力よりも、イタズラしづらい、もしくは、できないおうち環境を作ることが何よりも大切です。

まずは、基本として、おうちの整理整頓に取り組みましょう。散らかり放題の部屋は、好奇心旺盛な猫にとって宝の山です。思いがけないモノで遊び始めます。

イヤホン、スマホの充電コード、何かのヒモ、中身の残ったスナック菓子の袋、ファッション雑誌、ボールペン、割りばし、シーズンの過ぎたクリスマスツリーなど、そのつもりじゃないのに、つい出しっぱなしにしがちです。

こまごまとした小物類を片づけるだけでも、イタズラ防止はもちろん、誤飲・誤食にもつながります。

たとえば、入ってきて欲しくない場所(キッチンなど)に柵を置く、あるいは、爪研ぎ防止用に、ソファーにカバーをかけたり、あえて爪研ぎグッズを設置したりするのも、効果的な自衛手段です。

イタズラの標的になりそうなものは、愛猫の目や手の届かない場所にことごとく収納する。愛猫に入られたら困る部屋のドアはちゃんと閉めておく。

この習慣を心がけていると、留守の間に、キッチンが小麦粉まみれになり、ブランド物の高級バッグが被害に遭うことも減るかもしれません。

3.おもちゃ遊びでストレス解消

日頃から忙し過ぎて、愛猫をかまう暇さえない飼い主さんもいるはずです。

遊んでもらえない、思うように甘えられない状況が続くと、溜め込んだストレスによって、非行(イタズラ)に走る猫もいます。ときにただの遊びの場合もありますが、散乱したトイレットペーパーは、「もっとかまってくれってば!…」という愛猫の心の叫びです。

愛猫のストレス解消には、毎日のおもちゃ遊びが欠かせません。1回につき10分程度、時間をつくって、愛猫に遊んでもらってみてください。愛猫のハツラツとした動きを眺めているだけで、飼い主さん自身も適度な気分転換になるはずです。

もしあまりにも多忙でわずかな時間も割けない場合は、ひとりで遊べる知育玩具を活用するのもアリです。

毎日、しっかり遊び、身体を動かせば、運動不足解消にもなります。適度な運動は、健康維持に不可欠です。おまけに、タックル、ドロップキック、ダイブなど、突然始まるプロレスごっこの悪役に指名されることもありません。

まとめ

猫のイタズラは、かわいい反面、思わぬ惨状を招くこともあります。必要なのは、愛猫の行動を変えるよりも、飼い主さん自身が柔軟に対応することです。今回の記事では、「むやみに反応しない」「イタズラさせないおうちづくり」「おもちゃ遊びでリフレッシュ」、3つの対策を解説しました。

多くの飼い主さんは、たいていのイタズラならむしろ大歓迎でしょう。愛猫のイタズラが「事件」になってしまう前に、日頃から十分にかまってあげてみてください。

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