民俗資料室がリニューアル 小出小 100点超を展示
茅ヶ崎市立小出小学校の民俗資料室がこのほどリニューアルされた。
昨夏からの大規模改修工事に伴うもので100を超える資料が展示されており、工事を契機に一部補修された資料もあるという。茅ヶ崎市には柳島小、香川小にも資料室が設置されているが、学習用として使用できるのは小出小のみとされる。
資料室には「千歯こき」や「唐箕」など米作りに使われていた農具、洗濯板やご飯を保温するために使われた「おひつもっこ」などの日常の生活用具が多く展示されているほか、実際に使われていた明治7年当時の「小学読本」や勉強机などもある。加えて、県議や小出村長などを務めた廣瀬善治の遺品、戦時中に米軍の戦闘機による機銃掃射で穴が開いた鉄塔の一部などの戦争にかかわる品々、1300年前の古代寺院で国指定遺跡の「下寺尾廃寺」の瓦片なども手に取って見ることができる。資料室の改修を支援した同校元教諭の鴨志田聡さんは「資料や写真には解説や説明文を入れて、子どもたちが分かりやすく学べるように心掛けた」と話す。
同校では、学校公開期間の11月26日・27日・28日に事前予約制で一般開放を予定している。