闇バイトで強盗の下見か? 浜松市で不審な訪問 全国家計構造調査員を装った調査に注意
■全国家計構造調査の調査員名乗る不審な男 浜松市で「かたり調査」
2024年度の全国家計構造調査が実施されている中、浜松市で調査員を装った「かたり調査」が確認された。全国で相次いでいる闇バイトを経由した強盗の下見の可能性もあることから、市は注意を呼び掛けている。
浜松市によると、10月21日午後2時頃、浜松市浜名区神宮寺町で、全国家計構造調査の調査員を名乗る男が、調査対象世帯を訪問した。男は「調査員を交代した」と説明し、顔写真付き調査員証らしきものを提示し、年収や近隣の世帯情報を質問した。訪問された市民は不審に思い、回答しなかったという。
男は身長約170センチのやせ型で、年齢は30~40歳くらい。「モチヅキ」と名乗っていた。今のところ被害は確認されていないが、市は「不審に感じた時は回答せず、調査担当課まで連絡してほしい」と呼びかけている。
全国家計構造調査は統計法に基づいて、国が5年ごとに実施している。家計における消費、所得、資産及び負債の実態を総合的に把握し、世帯の所得分布及び消費の水準、構造等を全国的及び地域別に明らかにすることを目的としている。
調査は1959年に始まり、今回が14回目となる。長年続けられているものの、市民に馴染みがあるとは言えない。最近は闇バイトによる強盗事件が全国で相次ぎ、強盗の下見として個人情報を聞き出す訪問が増えていることから、本物の調査員なのかを見極めることが重要になる。
調査員を装った「かたり調査」は全国各地で発生している。総務省統計局は「電話やメールで調査を依頼したり、個人情報をたずねたりすることはない」、「普段と違う調査員から『代理で訪問した』などと説明されたら確認が必要」など、判断のポイントを発信している。
(SHIZUOKA Life編集部)