天然クーラーや地下神殿 非日常の神秘的スポット 静岡県の天窓洞がトップ10入り
■地底で出合える異世界絶景 全国トップは「首都圏外郭放水路」
間もなく夏休み。旅行を計画中の人に参考になりそうなランキングが、大手旅行サイト「じゃらん」から発表された。トップ10には静岡県のスポットもランクイン。暑さを忘れる“天然クーラー”で快適に過ごせる場所も入った。
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じゃらんは「地底で出合える異世界絶景ランキング」を発表した。冒険心をくすぐる神秘の絶景をテーマに、全国各地の自然がつくり出した洞窟や非日常の地下空間などがランクインした。
ランキングは5月22日から3日間、インターネット調査による結果を集計した。調査対象は全国に住む20代から50代で、有効回答数は1063人。じゃらんに掲載されている情報を中心にピックアップしたスポットの中から、非日常を体験できそうだと思う場所を3つまで選択する形で実施された。
調査の結果、全国トップに立ったのは埼玉県にある「首都圏外郭放水路」。国土交通省が管理する洪水に備えた地下放水路で、“地下神殿”とも言われる神秘的な雰囲気となっている。ロケ地としても使用されていて、巨大竪穴やポンプ室など全4コースの見学会も開催されているという。いずれも予約が必要で、コースによって時間や金額は異なる。
■5位は西伊豆町の「天窓洞」 与謝野鉄幹・晶子夫妻の短歌にも
静岡県からは西伊豆町にある「天窓洞」が5位に入った。天窓洞は堂ヶ島の白い凝灰岩にできた海蝕トンネル。遊覧船で洞窟の中に入って天井が丸く抜け落ちた天窓まで進むと、光が差し込んで水面が青や緑の美しい色彩を放つ。春から秋の晴天時で昼前後が特にきれいに見えるという。
1935年の早春に与謝野鉄幹・晶子夫妻が訪れ、それぞれ以下の短歌を残している。天窓洞は堂ヶ島遊歩道のコース上にあり、天窓洞を上から見ることもできる。
【与謝野鉄幹】
島の洞 奥に窓あり 潮ゆれて 孔雀の色を 我が船に投ぐ
【与謝野晶子】
堂ヶ島 天窓洞の 天窓を 光てくだる 春の雨かな
「地底で出合える異世界絶景ランキング」のトップ10は次のようになっている。東海エリアからは岐阜県の「飛騨大鍾乳洞」と三重県の「ガマの口」が入った。
【地底で出合える異世界絶景ランキング】
①首都圏外郭放水路(埼玉県)
②波左間海中公園(千葉県)
③龍泉洞(岩手県)
④稲積水中鍾乳洞(大分県)
⑤天窓洞(静岡県)
⑥鳴沢氷穴(山梨県)
⑦飛騨大鍾乳洞(岐阜県)
⑧面不動鍾乳洞(奈良県)
⑨ガマの口(三重県)
⑩あぶくま洞(福島県)
(SHIZUOKA Life編集部)