「カラーストーリー」から過去の人生を振り返ってみるとわかることとは?【本当の性格がわかる 未来が変わる 色でよみとく心理学】
「自分の色」を考えてみる ⑤「カラーストーリー」をつくる ③
描いたものを評価してみる
それでは「カラーストーリー」に実際に描いたものを評価してみましょう。
A.色の好みが何で変化しているのかに注目
好みの色の変化を見れば、性格の変化も分析できますし、進学、就職、結婚、子育て、新しい趣味など人生の大きなイベント、環境の変化とリンクしていることが見えるかもしれません。
どんなできごとがあり、どんな色を経て、今の自分の色にたどり着いたかも興味深い変化だと思います。自分の性格に与えたできごとを知ることは、自分を知る意味でも重要です。
B.色の好みの全体を眺めてみる
「カラーストーリー」の全体的な色を見てみましょう。じつは好きな色は記憶のなかで、色みや明度・彩度が書き換えられてしまうことがよくあります。
実際には「青」が好きだったとしても、学校生活や仕事がつらかったりすると、暗い色の記憶として残ってしまいます。逆に大きな夢をもっていたりすると、明るい色として書き換えられることもあります。
色を通して客観的にその時代の印象を感じることもできます。 本当に好きな色だったのか、何かの影響を受けていたのかを読み解くことも、自分を知る大事な一歩です。
また、好きな色を思い出せなくて、「どんなキャラ」「将来の夢」「印象的な色」「笑顔バロメーター」を参考にした人は、何を選んだのかで何を重要視しているかが見えてくると思います。
C.好きな色と笑顔バロメーターの違い
自分の好きな色と笑顔バロメーターの違いが見られることがあるかもしれません。あまり笑えていないときに好きな色が明るい色だったりすると、「その環境から抜け出したかった思い」や「幸せな気持ちや充実していた時代に戻りたい思い」などが好きな色に願望として出てきているとも読み解けます。
ほかにも、「カラーストーリー」上の色と、好きな色の違いから、「本当は違う色をもちたかったのに、周りに特定の色を与えられていた」などいろいろな情報が整理されるかもしれません。
「自分の色」を考えるワーク⑤
過去好きだった「色」を読み解く
好きな色が「ピンク」から「紺」に変わったのは、中学校の頃。知識欲が高まり勉強を熱心にするようになった。
高校・大学時代、アートに触れて興味をもった。「紺」にひかれたのはこの頃。大学時代後半から就職する頃。
自分の仕事に対する希望が「黄色」に表れていたのかも。就職してしばらく仕事に行き詰まり、笑えていない時代を過ごした。
でも有名アーティストの作品に元気づけられて 行動しようと「赤」が気になるようになってきた。好きな色が「紫」から「藤色」になったのは、きっと人に気を遣うことが増えたからかも。
【出典】『本当の性格がわかる 未来が変わる 色でよみとく心理学』著:ポーポー・ポロダクション