資源ごみの出し方変更 節水区域内にも給水スポット 新潟市から給水車も 上越市新たな節水策
水道水源である正善寺ダムの貯水量が減り続け、断水が想定される中、新潟県上越市はプラスチック容器などをすすぐ水を節約するため資源ごみの出し方を2025年7月30日から、一部変更する。また、7月29日から、節水区域内の12か所に給水スポットを開設した。
資源ごみの出し方変更
プラスチック製や紙製の包装容器、ペットボトルは、ふき取っても汚れを取り除くことができない場合、「燃やせるごみ」の収集日に出すことができる。缶とびんについても同様に、「燃やせないごみ」の収集日に出せる。いずれも指定袋でなくてもいいが、透明か半透明の袋に「渇水」と記載するか張り紙をする。
《画像:上越市による発表文》
節水区域内に給水スポット
これまで節水対象区域外の水道水を節水区域内の市民が24時間使える給水スポットを、区域外の公共施設24か所に開設してきた。29日までに新たに節水区域内の町内会館など12か所に容量1トンの仮設給水槽を設置した。
《画像:節水区域内に設置された給水スポット(春日山町2丁目町内会館)》
設置箇所は次の通り。
•鴨島1丁目町内会館(鴨島1-1-5)
•とよば町内会館(とよば123)
•大和4丁目町内会館(大和4-78-35)
•中通町公民館(中通町12-15)
•大貫3丁目町内会館(大貫3-13-3)
•寺町2丁目町内会館(寺町2-3-6)
•寺町3丁目町内会館(寺町3-6-37)
•栄町町内会館(栄町2-25)
•飯町内会館(飯2045-1)
•春日山町2丁目町内会館(春日山町2-7-32)
•大豆町内会館(大豆1-8-10)
•長浜会館(大字長浜1017-1)
24時間利用できるが、給水車が巡回し給水するため、利用は1人1回20リットルまで。車での利用は想定しておらず、車の場合は節水区域外の給水スポットの活用を呼び掛けている。
新潟市から給水車2台と職員7人
上越市ガス水道局は7月29日、新潟市水道局から給水車と職員の派遣を受けた。給水車は節水対象区域内の給水スポットを巡回する。
4トンと2トンの給水車それぞれ1台と職員7人が同日午後、上越市に到着した。
《画像:上越市ガス水道局に到着した新潟市水道局の職員と給水車(2025年7月29日午後)》
上越市ガス水道局の高橋一之事業管理者は「極めて深刻で危機的状況にある。我々の人手、給水車では間に合わず支援を要請した」と話した。派遣された7人を代表した新潟市水道局の渡辺勇人給水装置課長は「市民生活、経済活動への影響が最小限になるよう尽力したい」と話した。
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