1200年続く伝統の例大祭が三和区五十君神社で開催 県文化財5年ぶりに公開
1200年続く伝統の例大祭が8月8日(木)、上越市三和区の五十君(いぎみ)神社で開かれ、県の指定文化財になっている銅製の懸仏が5年ぶりに公開されました。
上越市三和区の五十君神社の例大祭は、平安時代から1200年以上続く伝統行事です。毎年稲刈り前のこの時期に五穀豊穣や無病息災を願って行なわれています。
この日は氏子や町内会長などおよそ60人が参加し、玉串を捧げました。神事のあと3つの神楽が披露されました。
このうち「海幸」では、海で釣りをする老人役が釣り竿の糸にお供え物をくくりつけ、集まった人たちと引っ張り合いました。豊漁と豊作の願いが込められています。
例大祭はコロナ禍の影響で去年まで規模を縮小しましたが、ことしは通常の規模に戻しました。
神社には県の指定文化財「金銅虚空蔵菩薩懸仏(こんどうこくうぞうぼさつかけぼとけ)」が保管されていて、5年ぶりに公開されました。
参加者
「地元の祭り。子どもの頃からずっと参加。鯛釣り舞(海幸)は大好き。楽しませてもらった」
「努力をして、つなげることが1番大事。例大祭も大事にしていってほしい」
神社は所山田集落の20戸が境内のそうじや草取りをするなどして大切に守り続けています。
三和区所山田町内会 会長 山本有恒さん
「地域の皆さんの協力をいただき、盛大に無事終了できて喜ばしい。1200年の伝統の行事 町内会1人ひとりが守っていく強い意識で管理したい」