【リアル給与明細】41歳、製造業。転職したばかりで年収が低い。ローンもあるので不安です【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな給与明細を大公開。明細の内訳から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【41歳 電気通信業】
【リアル給与明細】41歳、電気通信業の場合
プロフィール
41歳、男性
製造業の電気通信業
▼現状
仕事内容はルーターの設定、出荷手続き。
ボーナスは年間20万円。
残業は月0〜10時間程度。
【相談内容】転職後1年目ということもあり、平均年収より低いと思います。ローンもあるため、ゆとりがありません。年収を増やすにはどうすればいいですか?
解説するのは……
◆ゆきFP
FP1級を持つ元銀行員ライターです。
400世帯以上の資産運用についてご相談を受けていました。 特に、お金の制度をわかりやすく伝えることを得意としています。
質問者さんの年収は平均より低い水準
国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、40〜44歳男性の平均年収は602万円です。
対して、質問者さんは約291万円と、平均を大きく下回っています。
*……参考https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2022/pdf/000.pdf
転職後1年目とはいえ、現在お勤めの会社の基本給は低い傾向にあるようです。
平均年収以上の収入を得るには?
年収を上げる方法には、大きく分けて「現在の職場でできること」と「ほかで収入を得ること」の2種類があります。
現在の職場でできること
現在の職場で取り組めることは、以下の6つです。
1. 昇進を目指す
2. 残業を増やす
3. 年収の高い部署に異動する
4. 給与アップの交渉を図る
5. 資格を取得する
転職後1年目ということもあり、職場での実績が少ないなかでの給与交渉は難しいかもしれません。
しかし、資格取得であれば、すぐに手当が支給されるケースもあります。
スキルアップにもつながるため、昇進のスピードにも影響するでしょう。
対象資格や支給方法については、事前に確認しておいてください。
また、残業を増やすのも一つの方法です。
現在は残業がほとんどなくワークライフバランスの取りやすい職場ではあると思いますが、何を最優先したいのかを考えて仕事量を調整しましょう。
ほかで収入を得る方法
現在の職場で基本給アップが難しければ、ほかの手段を検討する必要があります。
具体的には、以下の通りです。
1. 副業を始める
2. 転職する
3. 起業・独立する
4. 投資をする
なかでも、④の投資はすぐに始めることができます。
1つの銘柄で複数の投資対象が含まれている投資信託であれば、運用をプロにおまかせすることが可能です。
NISAを活用すれば、利益は全額非課税になるのも嬉しいポイントですね。
もちろん投資にはリスクがありますが、「長期・積立・分散」投資で元本割れの可能性をかなり下げることができます。
将来の老後資金の準備として、ぜひ少額からでも始めてみてくださいね。
まとめ
・資格手当や残業手当で収入アップが可能かどうかを確認してみて。
・投資はすぐに取り組むことが可能。少額からでも始めましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。