鯛を食べていたら不思議な物体を発見!骨が「タイ」変なことに
「めでたい鯛の骨がなんかタイヘンだ」という一言から始まったユニークな発見が、年明け早々話題になっています。
Xユーザーの「工作人カイセイ|アルミ缶の人」さんが、実家で鯛を食べている際に見つけた「不思議な物体」の写真を投稿。鯛の骨には、丸みを帯びた2つのこぶのようなものが写っていました。
この奇妙な骨、一瞬ギョギョっとしてしまいますが、病気などではありません。「鳴門骨(なるとぼね)」と呼ばれ、脊椎骨の血管棘が肥厚したものです。
名前の由来は、徳島県鳴門市と兵庫県南あわじ市の間にある鳴門海峡や鳴門の渦潮です。鳴門で獲れる鯛の骨に見られることが多いと考えられた※ことから名付けられました。このため、「天然ものの証」と言われることもあります。
※鳴門骨は他の地域で獲れる鯛にも見られることがあり、鳴門の鯛との出現頻度の比較については正確なデータがありません。
骨がこぶ状になるメカニズムは正確には解明されていませんが、「激流の中で戦った魚が疲労骨折を起こした結果」や、「鳴門の渦潮の力強い流れが関係している」といった説が有名。そしてその形状ゆえか「縁起物」として扱われることもあります。
しかし、カイセイさんが最初にこれを見た時は思わず「なにか病気なのでは?」「これはキン〇マのようなものなのか?」などの印象を受けたそう。たしかに、初見では驚いてしまうでしょう。ただ、魚の骨にキン〇マがついていたら凄い新発見になりますね。
ちなみにこの鯛は市販のもので、毎年お正月に購入しているお店のものだそう。市販品でもこんなユニークな縁起物に出会える可能性があるというのは、買う時の楽しみになるのではないでしょうか。
<記事化協力>
工作人カイセイ|アルミ缶の人さん(@yamarinPD)
<参考>
徳島水研だより 第67号:鳴門ダイの「鯛中鯛」と「鳴門骨」
(天野芽衣子)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 天野芽衣子 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025010806.html