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創作オペラ キューバへ 海老名ゆかり『尼の泣き水』

タウンニュース

過去の上演時の甘利さん

海老名の民話『尼の泣き水』が、オペラとして10月にキューバで上演される。海老名市民から寄付された浴衣を舞台衣装に使った作品で、脚本や作曲などを手がけたソプラノ歌手・甘利真美さん(国分寺台在住・海老名芸術プロジェクト)が、主人公の尼を演じる。

作品は漁師と尼との恋物語。20年前に日本らしいオペラとして甘利さんが創作した。相模国分寺の塔の輝きで漁ができなくなり、尼に別れを告げる漁師。ある日、塔が炎上、その後尼は冤罪で処刑される。その地に尼がこぼす涙のように水がわいた-というあらすじ。

甘利さんは海老名小学校の卒業生で、小さい頃は学校近くに民話ゆかりの湧き水が残っていたという。作品は2005年から4回上演し、好評を得た。その間甘利さんは海外に日本文化を知ってもらおうと、各地の大使館に100通以上の手紙やメールを送った。この1通が在キューバ日本大使館の目にとまり、協力を得られる事になった。

10月4日と6日に、首都ハバナにある700人規模の劇場で上演する。漁師役はバリトンの原田勇雅さん、ピアノは山岡喜世子さんが担当。現地の劇団の子ども23人がゆかた姿で出演し、日本語で「かごめかごめ」を歌う。ゆかたは海老名市のユーコープ店頭で募り、寄せられた60着の一部。甘利さんは「現地の人々に日本文化に触れて欲しい。海老名の皆さんの思いを携えて舞台に上がります」と話している。

海老名市民から寄せられたゆかた

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