「全魚種対応可能な万能シンカー?」知っておいて損はない『スイッチヘッド』の凄さ
ルアーフィッシングにおいて軽視できないのがシンカーの存在。種類が多く奥深い世界だが、今回は「とりあえず万能なものが欲しい」という方向けに、筆者があらゆる釣りで使い倒しているユニークなシンカーを紹介する。
万能シンカー『スイッチヘッド』
スイッチヘッドとはカツイチから発売されている好みのフックやリグをセットできるジョイント式フットボールシンカー。スライド式のピンを外すことでフックの取り付けや交換ができシンカーの向きを変えることで、すり抜けに優れたスナッグレスモードと移動距離を抑えたスタックモードに変更ができる。
1つのシンカーで様々なシーンに対応できるバーサタイルジョイントヘッドという面白い仕組みのシンカーだ。
スイッチヘッドのラインナップ
スイッチヘッドはライト〜ヘビーまで10種類ウェイトの種類があり、ライトサイズは3.5gが最小でそこから2グラム刻みで5〜14gまでありライトな釣りや水深の浅いポイントで使いやすい。
ヘビーサイズは18、21、28、36gの4種類あり水深のある場所や流れのはやい場所などで使いやすい。自分の釣りに合ったサイズを持っていればかなり幅広い釣りに対応できるだろう。
スイッチヘッドの色んな使い方
最大の特徴でもある2種類のセッティングを紹介しよう。
スナッグレスモード
スナッグレスモードは主に根が荒い所やウィードが濃いエリアなどでも根掛りの回避性に優れ、根掛りしそうなポイントでも探りやすい。
このモードはヘッドのカーブがかった面を前側(ライン側)でセットするとスナッグレスモードになる。
スタックモード
スタックモードは流れや水深がある場所やピンポイントをじっくり攻めたい時に移動距離を抑えることができ、かけ上がりやそこまで荒くない根などにあえて引っ掛け移動距離を抑え長くアピールする事もできる。
このモードはヘッドの平になっている面を前側にしてセットするとスタックモードになる。
タコベイトやショアラバのシンカーにも
このシンカーはスライド式のピンを外す事で、フックのみならず様々な物を取り付けられる。その例の一つとして鯛ラバ用の仕掛けやタコベイトなどを取り付けることによって、通常セッティングとは異なるリグを作ることができる。
このラバー系やタコベイトのシンカーとして使うやり方は、根掛りしずらいという利点に加え、ピンを外すだけで様々なウェイトに取り換えられるので使う状況に合わせカスタムできて非常に便利なので筆者はこの使い方をメインに使うことが多い。
キャロライナリグにも使える
通常セッティングやラバー系のシンカーとしての使い方以外にも、ボトムをずる引きしやすいシンカーの形状を活かしキャロライナリグやダウンショットリグのシンカーとしても利用でき、他にもルアーフィッシングのみならずエサ釣の重りとしても使いやすい。
実際に釣れた魚
筆者がこのスイッチヘッドで色々な釣り方を試してみて感じたことは、とにかく汎用性が高く万能なシンカーだと感じる。
前述のとおり根掛りにも強くウェイトも豊富なので、フラットフィッシュをメインで狙っている筆者にとってちょうど痒い所に手が届くそんなアイテムだ。
実際水深があり根が点在するポイントで、フックをオフセットにし根掛かり対策をしながらボトムべったりのマゴチを狙ってみたが、根にあたってもすり抜けやすくマゴチを掛けた際もピンが伸びたり抜けることもなく、安心してやり取りができた。
また、タコベイトを取り付け、水深があり流れが強い場所をウェイトを変えながら使用していると、良型もマダイがヒットしたこともあった。
スイッチヘッドの弱点
何にでも使える万能シンカーであるスイッチヘッドだが、、このシンカーにも弱点がないわけではなく、シンカーに差し込むピンを何度も抜き差ししていると、差込口が広がり簡単にピンが抜けやすくなってしまうのが、少し懸念点ではある。
だが、そんな弱点があっても総合的に見ると、とても使い易くお値段も比較的良心的でコスパもよく何より使える場面が多いのがこのシンカーの強みと言えるだろう。
数多のメーカーから出ている数あるシンカーの中で迷った際は是非とも一つボックスに忍ばせてみてほしい。
<明石健太郎/TSURINEWSライター>