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分娩所要時間「32時間」!陣痛に耐え続けた、痛いのが大嫌いな私…出産後は達成感いっぱい

たまひよONLINE

二人の娘がいる、ママライターのにゃにゃです。私は長女を26歳で妊娠しましたが、妊娠が分かった時は、夫の転勤に伴い自分の仕事を辞めたので専業主婦でした。妊娠期間中は、切迫流産などのトラブルもありましたが、赤ちゃんに会えるのが楽しみでしかたなかったです。

“痛いのが大嫌い”なので、陣痛が怖かった


赤ちゃんとの対面は楽しみだったのですが、私は痛いのが大嫌いなので、出産には怖いイメージしかありませんでした。母から、「お掃除をまめにすると、お産が軽くなるのよ」と言われ、狭い部屋をせっせと掃除しながら、「どうか、お産があまり痛くなりませんように」と願う日々でした。

また、予定日より早いとお産が軽いと聞いたので、臨月は散歩に励みましたが、予定日を10日過ぎても生まれません。時々はおなかが張るのですが、定期的ではなく、痛さも母や伯母から聞いていた、“体の内側から太鼓を叩かれているよう”な痛さではなかったのです。

でも、ついに、日曜日の夜にTVを視ていたら陣痛が始まりました。母たちの言っていたように、「ドンドンドン、やって来た!」と言う感じの今までにない痛みなので、「ついに始まるね」と夫と2人で喜びました。

その後順調に陣痛の間隔が短くなり、10分間隔になったので産院に連絡し、午前1時に入院しました。

入院して丸一日過ぎても、陣痛間隔が変わらず…


初産で時間がかかるからと夫はいったん帰宅しましたが、この時点では、私も期待もあって元気いっぱいでした。でも、時間が過ぎても、陣痛間隔が短くならず…。「痛いけど、これ少し変じゃない?」と思いながら夜を過ごし、苛立ちもあって、だんだん情緒不安定になっていきました。

なので、朝8時過ぎに夫が来てくれた時には「ご飯も食べたくないし、もう嫌なんだけど」と、かなり甘えた発言をしていたそうです。11時過ぎでも陣痛間隔は変わりません。そのため、母が来てくれた時は思わず泣いてしまいました。

その時点では私に内緒にされていたことですが、出産が始まらないことには理由がありました。実は赤ちゃんの頭の向きが横向きになっていたため、回旋することができない状態になっていたのだそうです。夫や母は、お医者さんの「長年の経験から、陣痛で少しずつ頭の位置が正常な場所に戻るので、それまで待ちましょう」の言葉を聞き、これは長丁場になると覚悟したそうです。

いつも優しい母から「痛いと言えばもっと痛くなるの。母親になるのだから意地を出しなさい」と、ゲキを飛ばされて、私の気持ちも少し落ち着きました。しかし、それでも泣いたり、うめいたり、私の中のグチャグチャな気分が、母や夫が帰宅しても明け方まで延々と続きました。

ゴールが見えてきたら、陣痛の痛さも我慢できた


終わりが見えず、不安ばかりがつのっていた入院2日目の5時半ごろ、気づいたら陣痛時間が短くなり始めました。様子を診に来た助産師さんの「あ!戻った」と言う声を聞いた少し後に、先生から「頭の位置が正しい方向になったから、これからいよいよ本番だよ」と告げられました。

事情を聞かされていなかった私は、「えーっ、まだ本番ではなかったの?」と驚きながらも、どんどん短くなる陣痛に「いよいよゴールが見えてきた」と、心底ホッとしました。なので、それから出産までの数時間は、痛いけど泣き言も言わずに頑張ることができました。

最後の段階で、前日にあまりご飯を食べていなかったので、力が出ずいきむのが大変でしたが、産声をやっと聞けたときには達成感でいっぱいでした。

終わってみれば分娩所要時間は32時間かかりましたが、長女も自分も元気だったので、とてもうれしかったです。長女は妊娠42週のとき、体重3300g、身長49.6cmで無事に生まれました。陣痛が延々と続いている間は、「こんなに痛いのなんてありえない!」と思いましたが、今になってみれば、あの痛みを乗り越えたことが“自分の自信”に繋がっています。何か大変な事が起きても、「あの陣痛に比べればたいしたことではない」と思えるので、本当にありがたい事だと思っています。

[にゃにゃ*プロフィール]
二人の娘たちの手が離れたので、夫と二人暮らしです。週に4日ほどホームヘルパーの仕事もしています。時々、1歳の孫の子守りをしていますが、私にとって初めての男の子なので、することなすことが大胆で驚いています。

※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。

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