『サンダーボルツ*』アベンジャーズ・タワーが改築されて再登場、その意味は ─ 現所有者ヴァルの計画いかに
(MCU)映画『サンダーボルツ*』で、アベンジャーズ・タワーが久々にスクリーンへと帰ってくる。公開された本予告編では、現在のタワーの外観がいよいよ明らかになった。
そもそもトニー・スタークがアベンジャーズ・タワーを手放したあと、誰がこの建物を購入したのかは大きな謎となっていた。『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)でアベンジャーズは本拠地を移転し、その後、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)を経てタワーは売却されたのだ。『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)では荷物が運び出され、その後の“神聖時間軸”では画面上にしばしば映り、また言及されるのみとなっていた。
ところが2024年11月、『サンダーボルツ*』の予告編が初公開され、“ヴァル”ことヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌがアベンジャーズ・タワーの新たな所有者であることが示唆された。エレーナ・ベロワやレッド・ガーディアン、バッキー・バーンズらを招集したヴァルはこう言い放つ。「あなたたちの立っている場所で、あの記念すべき戦いが起きたのだと思うと素晴らしいでしょう? 安くはなかったけれど、良い買い物だった」。
もっとも、ヴァルがタワーを永遠に所有するのか、それとも一時的な所有にとどまるのかはわからない。そもそも謎に包まれたヴァルのことである、彼女が真実を語っているともかぎらない。どうやら、彼女にはがあるようなのだ。
Valentina Allegra de Fontaine (Julia Louis-Dreyfus) in Marvel Studios' THUNDERBOLTS*. Photo courtesy of Marvel Studios. Photo courtesy of Marvel Studios. © 2024 MARVEL.
新たな予告編で、ヴァルは「アベンジャーズは来ない」と公に宣言。彼らの時代が終わったことを強調するかのように、アベンジャーズ・タワーはすでに大規模な改修工事を経ており、以前のタワーにはなかった大きな構造物が増築されている(それどころか、まだ工事が終わっていないような雰囲気さえある)。ヴァルが、あるいは別の何者かが、特定の目的をもってタワーを改築していることは明らかだ。
果たして『サンダーボルツ*』において、アベンジャーズ・タワーはどのような意味をもつのか。今後のMCUにおいてもアイコニックな存在として登場するのか、それとも本当にその役目を終えてしまうのか。
ちなみに以前、アベンジャーズ・タワーの新たな所有者になるのではないかと推測されていたのがファンタスティック・フォー。チームでアベンジャーズ・タワーを購入し、バクスター・ビルとして活用する説もあったが、MCU版『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』の舞台は1960年代、かつマルチバースの。ただし同作の予告編を見るかぎり、バクスター・ビルはニューヨークの、しかもアベンジャーズ・タワーと近い位置に建っているように見えるが……?
映画『サンダーボルツ*』は2025年5月2日(金)日米同時公開。