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双子育児「成長のスピードはみんなそれぞれ違う」助産師さんの言葉に救われた日々

たまひよONLINE

男の子と女の子の双子のママで、在宅でライターをしているnojicoです。仕事は子どもたちが幼稚園に入園してから始めました。双子の妊娠中は、よくおなかの中の二人の発育を「一緒に元気に育ってほしい」と心配していましたが、出産後は「成長も同じでなくちゃ」に変わっていたのです。そもそも赤ちゃん二人のお世話を同時にすることは大変なこと。二人の赤ちゃんが同じように寝たり起きたりしてくれるとお世話は楽ですが、そうはいかない毎日…。育児で疲弊する私は、いつの間にか双子たちの個性に寛容でなくなっていました。

二人の胎児の推定体重を比べてばかりの妊婦時代


妊娠初期から中期まで、おなかの中で双子の体重は同じように成長していました。しかし、後期となると、ばらつきが出てきたのです。一人の子の体重が伸び悩み、もう一人の子の体重は増えていきます。その差は100g、200gと。しかも小さな赤ちゃんはあまり動いてくれないのです。

成長が遅い方の子について先生に相談しても、「異常はない」「そういうタイプの子」と言うだけで、それ以上の説明はありません。医師の言葉が信じられない私は、インターネットで調べ、「胎児不均衡発育遅延?」「染色体異常?」などと勝手に決めつけて心配し、健診に行くのが苦痛になっていました。

今思えば、二人は違う人間。おなかの中でも体重差が出るのは当然のことだったのです。

助産師さんに、二人の個性の差を改めて教えられる


結局、二人は一般的な双子の体重で生まれてきました。それでも、二人は低体重児。しばらくNICU(新生児集中治療室)に入ることになりました。体重が増えるとGCU(回復治療室)に移りますが、長女が先にGCUに行き、長男はNICUにとどまったまま。私は3週間、毎日通院し、不安もあって心身ともに追い詰められていました。

そんな疲れた様子の私を見て、助産師さんが声を掛けてくれました。「長男さんは成長がゆっくりなお子さんですね。成長のスピードはみんなそれぞれ違いますから」と。

その時、私はふと自分が楽になるのを感じました。それまで、「なぜ体重が増えないんだろう」「早く大きくなって」とばかり思っていたからです。また、小さいことを個性と受け取る余裕もありませんでした。

子どもの個性を丸ごと受け入れられるには時間が必要


こどもたちは無事退院し、家での昼夜を問わない育児が始まりました。授乳、おむつ替え…。目の前のことを次々にやるだけで精一杯の日々でした。現在、4才になりましたが、二人はミルクの好みの温度から、歩き出した時期やおむつの外れた時期まで、一緒ではありませんでした。

どちらかが早くできるようになると、もう一人のできない方を心配してしまいそうになりましたが、その時に思い出したのが、助産師さんの言葉でした。私は二人の個性を次第に受け入れられるようになっていきました。

理由は特にありません。ただ、子どもたちが成長とともに手がかからなくなっていったことで、私に余裕ができ、時間が解決してくれたということだけです。

助産師さんの言葉は、今までもそしてこれからも、育児をする私を支えてくれる言葉です。双子の出産や育児は特殊かもしれませんが、双子が赤ちゃんのころは割り切って、一人一人に丁寧に対応しないのも手だと思います(実際に対応できないです)。大きくなってから、一人一人に向き合っても充分に間に合うと信じています。実際、我が家の双子は個性豊かな子どもたちになりました。そういう意味で育児とは、ある程度挽回できるものではないかと思うこの頃です。

[nojico*プロフィール]
やんちゃな4才の男女の双子を育てています。仕事と家事や育児に奮闘しながら、日々の何気ない出来事を大切にすることをモットーにしています。最近、出産の際についた贅肉を落とそうとランニングを始めました。

※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。

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