古都・鎌倉の歴史や文化を体感!鶴岡八幡宮ほかで「第67回鎌倉まつり」が4月13~20日に開催
神奈川県鎌倉市では、春の観光シーズンの幕開けを告げる「第67回鎌倉まつり」が4月13日(日)~20日(日)に開催。期間中、鶴岡八幡宮を中心に鎌倉の歴史や文化が感じられる多彩な行事が繰り広げられる。一年のうちで最も心地いい季節にぜひ、古都・鎌倉へ出かけよう。
観光シーズンの幕開けを告げるイベント
文治元年(1185)に源頼朝が幕府を開いて初の武家政権が誕生した地・鎌倉。市内には鶴岡八幡宮をはじめ多くの神社仏閣が点在し、歴史と文化が息づく観光地としてにぎわっている。春の到来とともに本格的な観光シーズンを迎えるこの時期に行われるのが「鎌倉まつり」だ。1959年から続く歴史ある行事に毎年多くの人々が訪れる。
期間中は、鎌倉幕府を開いた源頼朝や弟の源義経にかかわる行事が行われる。まずオープニングを飾るのが13日(日)10時からの行列巡行。若宮大路の下馬から鶴岡八幡宮に向けて神輿や武者行列などの盛大なパレードが行われ、お囃子(はやし)の軽妙な音色や甲冑隊による勇壮な掛け声が響きわたる。今回は鎌倉女子大学中等部・高等部マーチングバンドをはじめとする鎌倉市内の団体も加わり、行列巡行を盛り上げる。
美しくも悲しい物語を再現した「静の舞」
その後、15時30分から鶴岡八幡宮の舞殿で「静(しずか)の舞」が奉納される(15時から演目解説を実施)。『吾妻鏡』によると、源義経の妾(めかけ)だった静御前が幕府に捕らえられた際に、源頼朝の命を受けて舞を披露したという故事にちなむ。吉野の山中で義経と離れ離れになった静御前が義経を恋い慕い、愛しい人の身の安全を願って舞ったといわれる悲しい物語に思いを馳せて観覧しよう。
そのほかにも、19日(土)には鶴岡八幡宮で、20日(日)には鎌倉大仏殿高徳院で野点席(のだてせき)が開催される。境内に設えられた茶席では抹茶が無料で振る舞われるので、散策のついでに味わってみては。
開催概要
「第67回鎌倉まつり」
開催期間:2025年4月13日(日)~20日(日)
開催時間:行列巡行は13日(日)10:00~、静の舞は13日(日)15:30~
会場:鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市)ほか
アクセス:JR横須賀線・江ノ島電鉄鎌倉駅から徒歩10分
【問い合わせ先】
鎌倉市観光協会☎0467-23-3050
URL:https://www.trip-kamakura.com/site/kamakura-matsuri/
取材・文=香取麻衣子 画像提供=鎌倉市観光協会
香取麻衣子
ライター
1980年生まれ。『散歩の達人』編集部でのアルバイト経験を経て、2010年からライターとしての活動を開始。あだ名はかとりーぬ。『散歩の達人』では祭り&イベントのページを長らく担当。青春18きっぷ旅や山歩きなどのんびりと気ままにお出かけするのが好き。あとビールや美術館めぐりも大好物。