【大阪・関西万博】“いのち”をめぐる冒険へ!見逃せないシグネチャーパビリオン3選
大阪・関西万博のメインコンテンツともいえる「シグネチャーパビリオン」。各界の第一人者8名が、それぞれの視点から“いのち”をテーマにパビリオンをプロデュースしています。今回はその中から3つをピックアップ! ここでしか見られない、圧巻の体験が待っています。
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生きて動く建築の内部にある異世界「いのちは合体・変形だ!」をコンセプトにしたパビリオン過去から1000年後の未来までを見られる
生きて動く建築の内部にある異世界
まず紹介するのは、メディアアーティスト 落合陽一氏のパビリオン「null²」。落合氏自身が「全体が鏡でできたどでかい彫刻になっている」と話すとおり、ロボットとアクチュエーターとスピーカーでできた建物は、鏡面の立方体がいくつも重なり、積み上げられたようなつくり。さらに表面が動くようになっていますが、これは実際に見てのお楽しみ。
中に入ると、天井と床にLED、壁面は合わせ鏡という幻想的な空間が広がり、鮮やかな映像が映し出される様子はまさに圧巻。ミラードボディスキャナでスキャンした“自分”とアプリで対話できる体験も用意されています(※事前予約制)。
この空間は回廊を使って外側から見ることも可能になっています。視点が上がり、客観的に見ることで、また違った印象が得られるはず。こちらは予約なしで見ることができるとのこと。
建物の外には関連展示やステッカーなどのお土産を購入することができる自販機もあり、アート&テック好きにはたまらないスポットです。
「いのちは合体・変形だ!」をコンセプトにしたパビリオン
アニメーション監督、メカニックデザイナー、ビジョンクリエーターの河森正治氏のパビリオンは、「いのちを育む」をテーマに構成された6つの空間から成ります。入り口では、オブジェ「いのち球」がお出迎え。
体験型の「超時空シアター」は、VRゴーグルを使って時間と空間を超える旅へ出発するというもの。続くセル2「ANIMA」では、空間を包む映像・立体音響・床振動が一体化した“いのちのミュージカル”を鑑賞。
空間で幾重にも重なる紗幕に映像が映し出され、その没入感は圧倒的。次々と展開する「いのち」の物語を全身で感じられます。
さらに、いのちの循環をテーマにした「無限メタモルフォーゼ」や、貴重な原画スケッチが並ぶ「創造の源」など、見どころ満載。フィギュア好きは海洋堂製の“いのち球”もお見逃しなく!
過去から1000年後の未来までを見られる
大阪大学教授、ATR 石黒浩特別研究所客員所長の石黒 浩氏が手がける「いのちの未来」は、「いのちを拡げる」をテーマにしたパビリオンです。黒い外壁を水が流れ落ちていくのを眺めつつ、館内へ。
館内はゾーン1から3までの、3つのエリアに分かれています。まずはゾーン1「いのちの歩み」から。埴輪やに仏像、人形・アンドロイドまで、日本人がモノに命を与えてきた歴史を振り返ります。
ゾーン2は「50年後の未来」。こちらがパビリオンのメイン展示となっており、2075年、アンドロイドが社会に溶け込んだ未来を見ることができます。
そしてゾーン3は「1000年後のいのち“まほろば”」。1000年後の人間がどうなっていくのか、これまでに見たことのない世界が展開されます。
石黒氏自身が「ビジュアル的には一番きれい」と話していたのがこのゾーン3。その幻想的で神々しさを感じる空間は必見です。
駆け足でシグネチャーパビリオンのうちの3つを紹介しましたが、これだけでもわかるように、どのパビリオンもここでしか体験できないものばかり。このほかのシグネチャーパビリオンにも魅力的なものがそろっているので、ぜひ会場に足を運んで実際に体験してみてください!
EXPO 2025 大阪・関西万博
開催期間:2025年4月13日(日)〜10月13日(月)まで
開場時間:9:00〜22:00
開催場所:大阪・夢洲(ゆめしま)
交通:Osaka Metro中央線「夢洲駅」すぐ
シグネチャーパビリオン
※最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。
写真・文/國友敬