「マルチタスクで焦って考えてしまいがち…」自律神経の安定にも繋がる「考え方」とは?【眠れなくなるほど面白い 図解 自律神経の話】
いまやるべきことを一つずつ
やるべきことがたくさんあると、つい「あれもこれも」と焦って考えてしまいがち。焦りは自律神経の乱れを引き起こし、体や心のダメージとして積み重なってしまいます。
そうした事態を避けるには、やるべき作業の見直しが必要。「いま」最優先すべきことに集中し、一つずつ片付けていくのです。そして一つのことを確実に処理するまでは次を考えないようにすることが、パニックにならず落ち着いて物事に対処するためのポイントです。
具体的にはまず、今日自分で「やろう!」と決めたことを手帳やメモに書き出すことから始めましょう。やるべきことが複数ある場合はそれらを思いつくままリストアップし、それぞれに優先順位をつけていきます。
これによって今やるべきことが明確になり、順位を決めることで頭の中が整理され、作業が効率よく進められるのです。リストアップする項目は小さなことでも構いません。
重要なのは決めた順番のとおりに集中して作業を行い、一つずつ確実に処理していくこと。リストをやり遂げるにしたがって自信と達成感が芽生え、自律神経の安定にもつながっていくのです。
ちなみに、脳が最も活性化する時間帯は朝。発想力や企画力が必要な作業は、この時間帯に優先して行うのがおすすめです。
交感神経の働きが低下し始める午後は、深く考えなくても進められる機械的な作業に向いています。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 自律神経の話』 著:小林弘幸