【プロが教える】初心者でも失敗しないふわふわ卵の「オムライス」
初心者でもふわふわ卵のオムライスを作る方法
まずは、オムライスを成功させるためにポイントを理解していきましょう。オムライスを作るために覚えておきたいポイントは9つ。画像付きで説明します。
ふわふわ卵のオムライスを作るために覚えておきたいポイント
卵は固くならないように牛乳を加える
フライパンは20cm(小さいもの)を使う
くっつかないフライパン(テフロンパン)を使う
ケチャップライスは事前に「1人前」ずつに分ける
卵は「低めの温度」で焼く
ケチャップライスを巻く前に火を切る
ケチャップライスは中央にやさしく置く
オムライスの形はくぼみで作る
盛り付けたらキッチンペーパーで修正する
卵は固くならないように牛乳を加える
卵は焼くと固くなります。職人は火加減で固くならないように調整していますが、初心者の方や一般の方だと同じように真似するのは実際はむずかしいんです。
そこであらかじめ、卵には牛乳を混ぜておきましょう。牛乳で薄まった卵は、完全に固まってもやわらかく固まります。
フライパンは20cm(小さいもの)を使う
卵のふわふわ感を出すには、しっとりしたスクランブルエッグを作って巻きます。フライパンは小さい方が卵の厚みが出てふわふわ感が出やすいです。
卵2個で作るなら20cmがいいでしょう。
くっつかないフライパン(テフロンパン)を使う
低めの温度で卵を焼くと表面がシルキーな見た目になります。
しかし加工されていないフライパンを使い低い温度で卵を調理すると、フライパンにくっつきやすくなります。失敗しないためにはテフロン加工がしっかり効いたフライパンを使うことが重要です。
ケチャップライスは事前に「1人前」ずつに分ける
オムライスは卵の状態がどんどん変わっていくので忙しい料理です。
ケチャップライスは1人分を分けてラグビーボール型にしておく、卵は溶いておくなど、準備は事前にできるだけしておくと落ち着いて調理ができます。
卵は「低めの温度」で焼く
卵を高温で焼くとボコボコした見た目になります。低温を心がけシュワシュワするくらいで焼いてシルキーな見た目を作りましょう。
ケチャップライスを包む前に火は切る
牛乳で卵をやわらかくているとはいえ、焼き過ぎは固くなるため要注意!ふわふわができてシート状になったら火は切って包みましょう。
ケチャップライスは中央にやさしく置く
卵は破れやすいのでケチャップライスを置くときはやさしく置きましょう。置いたあともケチャップライスを押さえると卵が破れることがありますので、注意してください。
オムライスの形はくぼみで作る
オムライスのラグビーボール型はフライパンを傾けたときのくぼみの形です。形を整えるときは柄を上げてくぼみにオムライスを移動させてざっくり整えましょう。
盛り付けたらキッチンペーパーで修正する
オムライスを皿に盛り付けたらキッチンペーパーで包み、形と位置を整えましょう。多少形が変でもここで整えたらきれいに仕上がります。
材料(2人分)
ケチャップライス
ごはん:220g
玉ねぎ:50g
ハーフベーコン:4枚
バター(有塩):10g
ケチャップ:大さじ2杯
ウスターソース:小さじ2杯
塩:少々
卵:4個
牛乳:大さじ2杯
塩:少々
こしょう:少々
バター(有塩):10g
サラダ油:小さじ2杯
作り方【調理時間:30分】
ケチャップライスを作る
玉ねぎは5mm程度の粗みじん切りにします。
フライパンを中火で熱し、玉ねぎとベーコンをバターで炒めます。
【ポイント】
・玉ねぎはチョッパーなどを使用してカットしても問題ありません
・玉ねぎはしっかり炒めると辛みがなくなり甘くなりますので、じっくり炒めてくださいね
しばらく炒めてると玉ねぎの量が減ってきます。
玉ねぎは透明になって辛味がなくなるまでしっかり炒めましょう。
【ポイント】
・チキンライスにいれる玉ねぎは、炒めた色がつく必要はありません。焦げないように要注意
人肌にあたためた冷やごはんを加えます。35度程度が人肌の目安です。
【ポイント】
・冷やご飯は固まっていることが多く、塊のまま炒めると時間も手間もかかってしまいます
・冷やご飯を35度に温めるとご飯粒同士がパラリと剥がれやすく、かつご飯粒が潰れない温度になります
ご飯をよく混ぜて固まりをなくします。
そこへケチャップとウスターソースを加え、よく炒め合わせます。
味を確認して、塩で味を整えます。
実際に食べてみて「味が薄いな」と感じた場合に、塩をお好みで入れます。
【ポイント】
・ケチャップだけで味をつけると水分が多くなりやすいのが欠点。ごはんに色がついてケチャップの味がいき渡ったら塩で調整しましょう
・味がしっかりついている場合は、塩は不要です
できあがったケチャップライスは1人分に分け、カップに入れてラグビーボール型にしておきます。
【ポイント】
・あらかじめごはんを成形すると、卵をのせるときに迷わず調理ができます
卵をとく
卵は1人前2個使用しましょう。
【ポイント】
・卵をふわふわさせるには卵の個数が多い方が厚くうまくできます
卵が入った容器に牛乳と塩と胡椒を加え、卵黄を割ります。
【ポイント】
・卵に牛乳を加えると火を完全に通してもやわらかく焼けます
・ムラなく効率よく混ぜたいので、卵黄をわってから混ぜます
箸を左右によく混ぜて卵白を切るようによく混ぜます。
【ポイント】
・よく混ぜると卵が均一な黄色できれいに焼けます
ふわふわ卵を焼く
フライパンに油とバターを加えて、弱火で溶かします。
【ポイント】
・卵の焼きはじめは温度が高過ぎるとシルキーな見た目にできませんので、あまり高温にしないように注意して温めます
バターが溶けたら卵を少し入れてみましょう。入れた卵がシュワっとまわりが固まるくらいが適温です。
ジューという音がしたら高すぎるので冷ましましょう。
卵を全ていれます。フライパンの底のまわりが少し固まるくらいが適温です。
ゴムベラで底から手早く混ぜてふわふわを作ります。
混ぜたら卵に穴が開くので、フライパンを前後にゆすって生の卵液で埋めてまた混ぜるを繰り返します。
生の卵液が残っているうちに混ぜるのをやめて穴がないように平にして火を切ります。
【ポイント】
・卵はふわふわができて、しっとり感も残っているのがベストです
・壁に卵が張りついて大きい方が包むときに楽です
包む
ふわふわ卵の中央にケチャップライスをやさしく置きます。
【ポイント】
・卵は破れやすいのでドンと置いたり置いたあとに押さえたりしないようにしましょう
フライパンの柄を上げて斜めにし、右手前の卵をかぶせます。
左手前の卵もかぶせてラグビーボールっぽくしましょう。
ゴムベラを底に入れてオムライスをフライパンの先の窪みにうごかします。
お皿を受けてオムライスをひっくり返すように盛り付けます。
ここは勢いが重要です。
あとで形や位置は修正できるので思い切って盛り付けましょう。
卵は白いところがなく、均一な黄色でこんもりラグビーボール型にできたら成功です。
形を整える
お皿の端にもりつけられて、やや形が変でも大丈夫です。
キッチンペーパーを被せて両端を下に巻き込むように絞り、場所も調整します。
いい形になりました。
あとはケチャップをかけて完成です。
ふわふわ卵のオムライスを作ってみよう!
薄焼き卵ではないふわふわ卵のオムライスは洋食オムライスの定番の形です。工程が多くてむずかしそうに感じますが、ひとつの作業は単純です。順を追って作っていただければできると思いますので作ってみてください。
ちなみにケチャップライスを包まなければそのままオムレツにもなりますよ!ぜひ試してみてください。
ふわふわ卵のオムライスを絶対に成功させるポイント5つ!
卵はやわらかさを意識
フライパンの大きさは20cmがおすすめ
卵の調理は「低めの温度」と「手早く混ぜる」こと
くっつかないフライパンを使用する
最後はキッチンペーパーで卵の形を修正
まずは、オムライスを成功させるためにポイントを理解していきましょう!少しむずかしいようにも感じますが、実際に調理してみると「思ったほどむずかしくなかったな」と思うはずです!
・卵はやわらかさを意識
オムライスで重要なポイントは卵のやわらかさと形です。卵のやわらかさは牛乳を加えることで火が通ってもやわらかくなるようにしています。
・フライパンの大きさは20cmがおすすめ
卵は2個なのでフライパンの大きさは20cmが最適です。
・卵の調理は「低めの温度」と「手早く混ぜる」こと
卵のシルキーな見た目は低めの温度、卵を入れるとシュワーという音が最初だけ出るくらいの温度で卵を入れて手早く混ぜることがポイントです。
・くっつかないフライパンを使用する
加工されていないフライパンよりも、市販で販売されているくっつかないフライパン(テフロンパン)を使うと初心者でも格段に作りやすくなります。
また、ずっと加熱していると卵に色がついたり気持ちが焦るので、早い段階で火を切って落ち着いて作れるようになっています。
・最後はキッチンペーパーで卵の形を修正
最後の卵の成形はキッチンペーパーで修正できます。焦らず初心者の方でもきれいに作れるコツを記載していますので要チェックです。
いかがでしたでしょうか?では、実際の材料や作り方をみていきましょう。
ライター:前田未希(料理家 / フードコーディネーター)