獺郷・光友会 独自競技で日英交流 ハンドベル卓球バレー
獺郷の社会福祉法人・光友会で14日、日本とイギリスのパーキンソン病患者が交流するイベントが開催された。
イベントで行われたのは、同病の治療法として近年注目されている「卓球療法」だ。「卓球は脳への刺激や手の動き、目の動きが多く、リハビリに用いられている」と日本卓球療法協会の長渕晃二理事長は解説する。
今回は鉄の球が入った卓球のボールを転がしハンドベルで打ち合う競技で、日英に分かれて対戦した。台の上から落としたら失点というルールだ。競技名は当日「ハンドベル卓球バレー」と長渕さんが命名した。
打ち合う際に「リーン」と音が出る。鉄が入っているボールはいつも利用するものより重く、「シャンシャン」と鳴りながらまっすぐ転がる。「音も脳への刺激になる」と長渕さんは話す。
両チームは一歩も譲らず「exciting!」との声と共に打ち合いにも熱が入る。音は鳴り止まず両チーム無失点という結果になった。
パーキンソン卓球は国際大会も開催されている。今回イギリスから参加した男性は優勝経験があるという。イベントについて「良いエクササイズになり面白かった」とし、「イギリスでは病気の当事者がコミュニティを作る。日本は公的機関による医療以外の取り組みが充実している」と話した。
その後は両国で共通する唱歌などを聴き、通訳を交えた歓談をするなど交流を深めた。