街にあふれる音楽を堪能 四日市ジャズフェスでスタンプラリーやってみた
第11回四日市JAZZ FESTIVAL 2024が10月19、20日、四日市市中心市街地周辺で開かれにぎわいを見せた。初の試みとなるオープニングパレードで開幕し、来場者は2日間にわたって街にあふれる音楽とともに、フォトスポットやスタンプラリーなどの新企画を楽しんだ。記者もスタンプラリーに挑戦し、いくつもの会場をめぐってみた。
初日はあいにくの雨天でのスタート。まずは全部で5か所のスタンプラリーのチェックポイントの1つ、近鉄シャンデリア広場へ。同会場トップバッターの3人組ユニット「にゅうどう雲」の演奏を聴きながら、ジャズフェスオリジナルこにゅうどうくんスタンプを押す。次は近くのあすなろう四日市駅改札内、グリーンモール、コスモ楽器前のチェックポイントに向かうことに。雨は降り続いていたが、3つのフェス会場があるアーケード商店街では、人の往来も活発。ノリの良いジャズの音色の中、通りを隔てたチェックポイントで2つ3つとスタンプを押していく。
【コスモ楽器前の受付でスタンプを押す来場者=四日市市諏訪栄町】
5か所目は、チェックポイントの中ではメイン会場から一番遠いJR四日市駅近くで、ライブハウス会場でもある「Cafe ATLAS」。スタンプを押すだけも可とのことだったが、せっかくなので、各ステージ30分前から配布される整理券を入手し、1ドリンクオーダーの上、腰を据えて演奏を聴くことに。記者が訪れた午後3時からは、三重と愛知を中心に活躍中のボーカル・ギター・パーカッションで構成するジャズバンド「IKETERU Talk」の本格的なライブ。何人もの立ち見の人もいて、店内は同バンドの演奏目当ての観客でいっぱいだった。
【「IKETERU Talk」のパフォーマンス=四日市市新町】
メイン会場の諏訪公園にゴールしたのは、雨脚が強くなってきた午後4時過ぎ。各日数量限定の記念品で同フェスパンフレットと同じデザインのクリアファイルをいただいた。実行委員会によると、初日は雨にも関わらず、予想以上のスタンプラリー参加者があり、同5時頃には配布終了したそうだ。
【初日夕方、傘をさしてメインステージの演奏を聴く観衆=四日市市諏訪栄町】
前日のぐずついた天気とは打って変わって快晴となった2日目は、フェス自体もさらなるにぎわいに。父親と来場し、あすなろう四日市駅改札内会場で5つ目のスタンプを押した市内在住の小学3年の女の子は、「たくさん歩いて疲れたけど楽しかった」とはにかんだ。
また、同日「Cafe ATLAS」で演奏を終えてからスタンプラリーを楽しんだといういなべ市のハワイアンバンド「Ekolu」の2人は、午後3時前にゴールして記念品を手に笑顔。「1つの会場をちょっと離れると、違う音楽が聞こえてきて素敵だった」。同フェス出演は昨年に続けて2回目。来年もエントリーしたいと語った。
「融合」をキーワードに、音楽と音楽、人と人、街と音楽など、フェスにかかわるすべてが溶け合うような内容を目指した今回の同フェス。親子や家族連れをはじめ、個人・友人同士など、出演者も含めたあらゆる来場者が音楽はもちろんのこと、イベント全体を堪能した様子がうかがえた。
【大賑わいのフィナーレ=四日市市諏訪栄町】