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花粉吸い込み量に5倍の差!? 空気清浄機はどこに置くと効果的?【今すぐできる花粉症対策】エアコンとの併用テクニックも

nan-nan 富山の情報

花粉吸い込み量に5倍の差!? 空気清浄機はどこに置くと効果的?【今すぐできる花粉症対策】エアコンとの併用テクニックも

そろそろ鼻や目頭がムズムズしてきた人、いませんか?

雪や乾燥の心配からようやく解放されるかと思った矢先、花粉シーズンが到来です。

 

屋外はマスクやメガネなどで防備するとして、できるだけ快適に過ごしたいのが屋内。特におうちでリラックスしている時間くらいは、花粉に悩まされたくはないですよね。

 

玄関でしっかり落とし、落とした花粉は掃除して部屋に侵入させないことが大鉄則ですが、侵入を許してしまったら…? 空気清浄機を使って除去しているという人も多いでしょう。

 

実は空気清浄機には、効果的な置き場所があります。同じ性能のものを使っていても、置き場所が違うだけで花粉の吸い込み量に差が出ます。

その差は、なんと5倍以上! 

ポイントになるのは“気流”です。

知っているのと知らないとはまったく違う、空気清浄機を使った効果的な花粉の除去について紹介します。

 

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空気清浄機で花粉を除去…どこに置くのがベスト?

窓を開けて換気をする時は…

「花粉シーズンに窓を開けて換気する時は、空気と花粉の流れを理解し、より効率的な花粉対策を行いましょう」と話すのは、空調機メーカーのダイキン。

 

下記の画像は、ダイキンが気流の解析ソフトを使って行ったシミュレーション結果です。

約14畳の一般的なリビングの間取りを想定し、空気の入り口と出口、2つの窓を開けて換気した場合の空気の流れが青線で示されています。

画像提供:ダイキン

窓から花粉をのせて入ってきた空気は、部屋の中を二股に分かれるように分散し、出口へと抜けていくことがわかります。

 

では、この部屋の場合、あなたならどこに空気清浄機を置きますか?

最も効果的だと思う位置を想像してみてください。

画像提供:ダイキン

実験では、空気清浄機をA~Hに置いて吸い込み量をチェックした結果、場所によって吸い込み量に大きな差が生じました。

 

最も花粉を吸い込んだのは、空気が入ってくる窓の正面の隅、Aの場所。

吸い込み量は、最も効率が悪かったHの場所と比べて5.8倍という結果になり、窓を開け換気をする場合は、空気が入ってくる窓の正面の隅に置くと効果的のようです。

画像提供:ダイキン

もちろん窓の向きや数、形状などは各家庭によって違いますし、風向きは日によって違うので、必ずしもAの場所だけが正解とは言えません。

シミュレーションはひとつの目安にしかなりませんが、ポイントは”気流”です。空気の流れをよく考えて、より効率的な場所に置きたいものです。

エアコンと空気清浄機を併用する場合は?

エアコンと空気清浄機を併用して使う場合は、エアコンの気流に合わせて空気清浄機を置けば吸い込み効率がアップします。

 

が、気をつけたいのは、暖房時と冷房時ではエアコンの気流が変わること。

そのため、家電・空調設備を手掛けるパナソニックによれば、効果的な置き場所も変わるんだとか。

画像提供:パナソニック
画像提供:パナソニック

空気清浄機の多くは、前面もしくは側面から汚れた空気を吸い込み、上部からキレイな空気を出す構造になっています(※背面から吸い込む機種もあります)。

 

暖房での運転時はエアコンの風向きを下に設定し、空気清浄機を部屋の反対側に置くと、高い位置から下に向かって空気をキレイにする大きな気流ができます。

 

一方で、冷房での運転時はエアコンの風向きを上にして、天井をつたって下に落ちる大きな気流を作るとより効率的に稼働できます。そのため、空気清浄機の置き位置はエアコンの下に来るようにしてください。この時、気流が家具などで妨げられないように注意してください。

また、結露などによって水滴が発生する場合があるので、空気清浄機に水滴が落ちて損壊しないように真下に置くのは避けましょう。

空気清浄機が複数台あるなら・・・

空気清浄機が複数台あるなら、ひとつを玄関に置くのが効果的です。

 

花粉の侵入経路として最も多いのは玄関。外から入ってきた人の衣類や髪に付着し、そのまま家の中に持ち込まれます。ただ、花粉は粒子として見ると重いため、本来ならそれほど家の奥まで侵入するものではありません。

 

空気清浄機を玄関先で稼働させておくことで、払い落とした花粉をその場でしっかり除去できれば、室内への侵入の大半を未然に防ぐことができそうです。

出典・参考:

ダイキン / 花粉シーズンの換気の方法

パナソニック / エアコンと空気清浄機の「併用」テクニック!

記事編集:nan-nan編集部

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