弾道ミサイル想定の訓練 上越市の防災ラジオ 放送流れず
10日(日)に上越市で弾道ミサイルが発射されたことを想定して行なわれた住民避難訓練で、訓練放送が合併前上越市の防災ラジオから正しく流れなかったことが分かりました。市では原因について「事前に録音した音声を流そうしたが、設定に誤りがあった。ラジオの故障ではない」としています。
上越市では弾道ミサイルを想定した住民避難訓練が10日に行われ、訓練に合わせた放送が屋外スピーカーや13区の個別受信機から流れました。
しかし一部の地域を除く合併前上越市の防災ラジオ、およそ4万4000台からは正しく放送されませんでした。訓練では事前に収録した音声を手動で流しましたが、設定に誤りがあったということです。
この方法は実際にミサイルが発射されたときなどに国から全国に緊急情報を発信して市町村が自動的に受信する「Jアラート」とは仕組みが異なります。また、市から避難などの緊急情報を流す仕組みとも異なります。
今回の不具合については、市民から市に複数の問い合わせがあり発覚しました。
市では「ラジオの故障ではない。不具合の原因が分かり、その後は放送が正しく流れることを確認している」としています。
今月20日午前11時からはJアラートの全国一斉情報伝達試験が行われるため、市では「防災ラジオが正しく動くか確認してほしい」と呼びかけています。