オンワードHDの2025年2月期決算は「アンフィーロ」が好調で最終利益が3割増
オンワードホールディングス(以下、オンワードHD)は4月3日、2025年2月期の通期連結決算を発表した。売上高は2083億9300万円(前年比9.9%増)、営業利益は101億5300万円(同9.8%減)、親会社株主に帰属する通期純利益は85億1600万円(同28.8%増)だった。
国内事業は、基幹ブランドの「23区」「自由区」が好調で、特に「アンフィーロ(UNFILO)」は売上高が前年比93.1%増と大きく躍進した。「アンフィーロ」は、雑誌「VERY」とコラボアイテムを発売し、3月からは俳優でモデルの山本美月を起用してデニムのキャンペーンなどを実施している。
また、中核事業会社のオンワード樫山が全国的に導入しているクリック&トライの利用が拡大したことで売上高が増加した。クリック&トライは、オンワード樫山の公式オンラインストア「オンワードクローゼット(ONWARD CROSSET)」に掲載されている商品を店頭に取り寄せて試着できるサービスだ。
2024年10月からアパレルブランド「ウィゴー(WEGO)」を運営するウィゴーが連結となり、売上高は128億円、営業利益は1億2000万円と黒字化した。ウィゴーは中長期ビジョンとして売上高500億円を目指すとしている。
オンワードHDは同日、2026年2月期の通期業績予想を発表した。売上高は2300億円(前年比10.4%増)、営業利益115億円(同13.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は100億円(同17.4%増)としている。