「ハリー・ポッター」ドラマ版ハグリッド役、映画版のコピーはしない ─ 「おかしくてお茶目、怖がりで過保護で子どもっぽい」キャラクターに
ドラマ版「ハリー・ポッター」でルビウス・ハグリッド役に抜擢されたニック・フロストが、映画版でハグリッド役を務めた故ロビー・コルトレーンに敬意を表しつつ、自分なりのアプローチでキャラクターに命を吹き込む決意を語った。
J.K.ローリング著『ハリー・ポッター』シリーズに登場するハグリッドは、ホグワーツの森番を務める心優しい半巨人。映画版ではコルトレーンがユーモアと温かみに満ちた演技で世界中のファンを魅了した。
大役を引き継ぐことになったフロストは、米の取材で「キャスティングされるということは、その役に自分なりの何かをもたらすことができるから」と述べ、次のように意気込みを語った。
「ロビー(・コルトレーン)の素晴らしい演技があったことは重々承知していますが、ロビーになろうとは決して考えていません。“違う”ことをやろうとしているわけではなく、題材を尊重しながら、そのなかで細かく掘り下げられるものがあると思います。」
原作を通して、ハグリッドを「優しくて、迷子のようで、荒々しくて、面白くて、温かい子供のような存在」と感じていたというフロスト。「各シーズンで(原作)1冊分を描けることは、その側面をより深く探求できるから素晴らしい。本当に楽しみです」と語っている。「彼は面白いキャラですから!おかしくて、お茶目で、怖がりで、過保護で、子供っぽい……そんな風に演じるつもりです」。
ドラマ版は原作シリーズ全7巻を10年かけて描く壮大なプロジェクトで、各シーズンの撮影は「10~11ヵ月」にも及ぶという。キャストにとっては過密スケジュールとなるが、フロストは「とにかく、始まるのが楽しみで仕方ない」とのこと。「頭の型取りをしたり手のスタンドを作ったりしたのですが、“これ見てみて”と言われて “おお、最高にクールだ!”と思いました」と、すでに興奮を隠せない様子だ。
ドラマ版「ハリー・ポッター」は、2025年夏にワーナー・ブラザース・スタジオ・リーブスデンで撮影が開始される予定。ハリー役はドミニク・マクラフリン、ハーマイオニー役はアラベラ・スタントン、ロン役はアラスター・スタウトに決定したことがされている。
そのほか、アルバス・ダンブルドア役に『教皇選挙』(2024)ジョン・リスゴー、ミネルバ・マクゴナガル役に『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』(2025)ジャネット・マクティア、セブルス・スネイプ役に「 時を戻せ、世界を救え!」パーパ・エッシードゥ、ルビウス・ハグリッド役に「ショーン・オブ・ザ・デッド」(2004)ニック・フロスト、クィリナス・クィレル役に『キング・オブ・シーヴズ』(2018)ポール・ホワイトハウス、アーガス・フィルチ役に「The Fast Show(原題)」ルーク・タロンが名を連ねる。
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