陸上日本選手権男子100mに史上最高レベルのスプリンター集結!世界選手権の切符をつかむのは誰だ
山縣、サニブラウン、桐生、小池の“9秒台4人衆”勢揃い
陸上の日本選手権が7月4~6日に国立競技場で行われる。今回は9月13日~21日に同所で開催される東京世界陸上の代表選考会を兼ねており、例年以上に注目度が高い。中でも目が離せないのは男子100mだ。
今大会には自己ベスト9秒95の山縣亮太、9秒96のサニブラウン・アブデル・ハキーム、9秒98の桐生祥秀、9.98の小池祐貴と9秒台をマークした4人が勢揃い。さらに10秒01の多田修平、10秒02の坂井隆一郎、10秒02の栁田大輝とトップランナーが集結する。
昨年はサニブラウンがパリオリンピックに備えて欠場し、日本記録保持者の山縣も右脚の違和感のため出場を見送った。そういう意味では今年の日本選手権は史上最高レベルと言っても差し支えないだろう。
山縣は東京オリンピック直前の2021年6月、鳥取で行われた布勢スプリントで9秒95の日本新記録を樹立。東京オリンピック本番では10秒15で予選落ちし、ケガの影響でパリオリンピックには出場できなかったが、6月28日に行われた広島県選手権で今季自己ベストの10秒12をマークするなど復活の兆しを見せている。
2019年6月にアメリカ・テキサス州で行われた大会で当時日本新の9秒97をマークしたサニブラウンは、2022年のオレゴン世界陸上で7位入賞、2023年のブダペスト世界陸上で6位入賞の実績の持ち主。パリオリンピックでは9秒96を出しながら準決勝敗退となったが、今大会に向けて宮崎で直前合宿を行うなど状態は上向いており、優勝候補の筆頭に挙がる。
2017年9月に日本で初の9秒台となる9秒98をマークした桐生は29歳になったが、5月の静岡国際を10秒29で制するなど好調。30歳の小池も5月の木南記念で10秒09をマークし、6月の関西実業団選手権も10秒17で優勝するなど調子を上げている。
また、5月のセイコーゴールデングランプリで10秒06を出し、アジア選手権で2連覇を果たした栁田も有力。東洋大在学中の21歳で今後の伸びしろも期待できる。
日本選手は予選、準決勝が7月4日に行われ、決勝は翌5日18時30分に号砲が鳴る。東京世界陸上の切符をつかみ、「日本最速スプリンター」の称号を得るのは果たして…。
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記事:SPAIA編集部