【船橋市】37年のボランティアで地域医療に貢献 「たんぽぽの会」が緑綬褒章を受章!
「身近な病院内で身寄りのない人などに対し奉仕をしたい」という思いから発足した「たんぽぽの会」は今年38年目を迎えます。
「いて当たり前」になるまでの37年
主な活動は、船橋二和病院での入院患者の洗濯や買い物代行、車椅子での散歩介助、話し相手、デイケアでのお茶出し、看護助手の補助など、患者さんや医療現場に寄り添う奉仕活動です。
会員は70〜90歳の約12人。 高齢化に伴い活動の幅は減少傾向にありますが、対話や出会いを共に楽しみながら、これまで1万回以上の奉仕活動を続けています。
病院の職員よりも長く現場に携わり、今や、いて当たり前の存在に。 病院に行けないコロナ禍には入院食に添える季節のカードを作成するなど、自宅でできる活動を模索しながら続けてきたそうです。
厚生労働大臣賞に次ぐ緑綬褒章受章
「たんぽぽの会」は、ボランティアなど社会に奉仕する活動で功績があった団体に贈られる「令和7年春の褒章緑綬褒章」を受章。
代表の長﨑佳子(ながさきよしこ)さんと大石文枝(おおいしふみえ)さんが、6月4日に船橋市の松戸徹市長を訪問しました。
「うれしい半面、戸惑いもありますが、緑綬褒章を頂けたことは『もっとちょっと頑張ろうね』という叱咤(しった)激励だと思っています」と喜びを笑顔で報告。
松戸市長は、「話しているだけで元気になれます。今後も無理のない範囲で心を合わせ温かな町づくりに貢献してほしい」とエールを贈りました。
たんぽぽの会のメンバーは病院内では黄色いエプロンを身に着けています。
今日も病院内にたんぽぽの綿毛のように優しく明るい種をまき続けます。(取材・執筆/さち)