【入手困難】『ビッグボーイ』の福袋の売り方がイケメンすぎて「結婚するならビッグボーイがいい」まである件
私が『ビッグボーイ』にただならぬ愛着を抱いているのは、鳥取県(私の地元)に進出している数少ないファミレス様だから。「サラダバー」の存在を私に教えてくれたのは、他ならぬビッグボーイである。好きです、ビッグボーイ。
さて昨年末、初めて『ビッグボーイ』の福袋抽選に応募したら、普通に落選してしまった。店舗に問い合わせたところ「受け取りの無い福袋が発生したら店頭販売を行うが、確証はない」とのこと。
いかんせんビッグボーイは郊外に出店している場合がほとんど。車を所有していない私にとって、売るかも分からない福袋を求めてはるばる店舗へ行くのはリスクがデカい。そんなこんなで福袋のことなどスッカリ忘れていた1月17日の昼下がり……
・事態急変
なんと、ビッグボーイから「1月14日より福袋の店頭販売を開始しています」とメールが届いた!!!
いや遅くね!? もう正月気分ゼロなんですけど!? という気もしなくないが、すったもんだの末、とにかく私はビッグボーイの福袋をゲットした。実は本記事で私がお伝えしたいのはこの “すったもんだ” の部分。しかし「いいから中身だけ教えろ」という読者の出現が予想されるため、先に中身をご報告しておこう。
こちらがビッグボーイの2025年福袋(税込5000円)。中身は以下の5点。
・トートバッグ
・ステンレスタンブラー
・フードコンテナ(タッパー)
・キッチンミトン両手セット
・ビッグボーイで使えるギフトカード(4000円ぶん)
トートバッグ、タンブラー、タッパー、ミトンを1000円でゲットした計算になる。ビッグボーイファンにはもちろん、どれも使えるグッズばかりで普通にお得!
・時を戻す
……はい! ということで、話をすったもんだに戻そう。メールを受け取った私は、すぐさま都内のビッグボーイ3店舗に「まだ在庫はありますか?」と確認の電話を入れた。
すると、3店舗全てで「現段階で7つ在庫があり、取り置きはできない」と言われた。「店舗へ行けるのが明日になってしまうのだが……」と伝えると、3店舗ともに「保証はできないが、たぶん大丈夫ではないか?」との返答であった。
ネット抽選で落選者が出るほど人気の福袋が “1日で7つ売れない可能性が高い” とは、これいかなる状況……? 一抹の不安を抱えつつ、電車で調布駅へやってきた私。
そこからバスに乗り換え、知らない街に到着した。自宅から所要時間は1時間弱。都内のビッグボーイはあまりに郊外に点在しすぎており、ウチからの最寄りがここだったのである。
昨年12月にリニューアルしたばかりだというビッグボーイ調布富士見町店。久々にビッグボーイへ来たが、ロゴが見知らぬ牛モチーフになっていて焦った。時刻は13時30分。入店すると長い行列ができていてさらに焦った。
レジ周辺には福袋の「ふ」の字も無い。これだけ大勢の客が押し寄せているのだ。昨日の段階で7つしかなかった福袋が売れ残っている可能性は、限りなく低いように思われた。泣きそうになりながらお店の人をつかまえ、一応「福袋あります……?」と尋ねた私。
すると!!!!!!
「少々お待ちください」と裏口に引っ込んだ店員さんの手には、確かに福袋が握られていたのである!!!!!
・果てなき男気
要するにビッグボーイは売れ残った福袋を店頭に出さず、抽選に外れた人(店頭販売のお知らせメールを受け取った人)またはビッグボーイの福袋にメチャメチャ興味がある人だけに福袋を売る、というスタンスを取っていたのだ。「福袋あります?」はつまり、俺とアイツの合言葉。
店頭に並べておけば秒で即完するにもかかわらず、ビッグボーイがこのようなメンドくさい手法をとっている理由……それはひとえに「本気でビッグボーイの福袋を欲している人に買ってほしい」という男気に他ならないのではないだろうか(たぶん)。
私は感激し、これから再び1時間弱かけて自宅へ戻ることなど苦にもならないほど満たされた気持ちになり、ますますビッグボーイを好きになった。さすが鳥取県に進出してくれる企業は熱量が違うよ!!!
私が今シーズン購入した約20個の福袋のうち最も入手に苦労したビッグボーイだが、もはや中身とかは関係なく、人生における重要な気づきを与えていただいたことに感謝が止まらない。来年も絶対買うし、結婚するならビッグボーイみたいな男を選びたいと真剣に思った。
好きです……ビッグボーイ!
参考リンク:ビッグボーイ公式
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.