【清水区・さくら屋】地域で愛される大阪ラーメンはどこが“大阪”? 甘じょっぱいから揚げは子供に大人気
「大阪ラーメン」を提供する中華料理店が、静岡市清水区にあります。お店の名前は「中華飯店 さくら屋」。ご当地ラーメンのお店かと思いきや、名前の由来は意外なものでした。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへいつも通る表通りから1本裏に入ればそこはまるで別世界。静岡県民必見の裏スポットを巡ります。今回は静岡市を横断する主要道路「南幹線」周辺の裏スポットを探して、草薙駅から清水方面へお散歩中です。
「大阪ラーメン」を掲げる町中華
南幹線から南側の住宅街に入り、市立清水桜が丘高校の周辺に来ました。
かつては清水商業高校、通称「清商」でサッカー界の名プレイヤーを数多く輩出した高校です。
サッカー王国静岡を代表する名門校のすぐ近くで、「大阪ラーメン」の看板を見つけました。
お店の名前は「中華飯店 さくら屋」。地元で愛されているお店です。
キムチのきいた大阪ラーメン
1番人気は「大阪ラーメン(950円)」。キムチやチャーシューがのっていて、ピリ辛で香ばしく深い味わいのスープを細麺に絡めて食べるラーメンです。
スープのベースはオイスターソース。
コシのある麺をすすると、オイスターソースの香りがふわっと鼻の中に入ってきました。ピリ辛ですが辛すぎず、子供にも人気なメニューです。
初めて出会った麺とスープと言ってもいいかもしれません。
とは言っても、どこが“大阪”なのでしょうか?
“大阪”の由来はたまたま
店に立っているのはさくら屋3代目の杉本年啓さんです。
大阪ラーメンを堪能したところで、名前について聞いてみました。
さくら屋 3代目・杉本年啓さん:
先代が大阪でたまたま入ったお店が、辛いラーメンをやっていたので、うちでもやってみようと。大阪で食べたラーメンだから大阪ラーメンというだけです
なんとご当地ラーメンではなく、偶然、大阪で食べたから「大阪ラーメン」と名付けたと判明。偶然の産物でした。
名古屋で辛いラーメンに出会っていたら、名古屋ラーメンになっていたかもしれません。
自家製ダレのやみつきから揚げ
お店の別のおすすめメニューも聞いてみることに。
さくら屋 3代目・杉本さん:
から揚げがうちは人気です。他とちょっと違うから揚げです
とは言え、見た目は普通の「若鳥の唐揚げ(800円)」。
サクサクの衣をひとかみすると、甘じょっぱさが広がりました。
一口で違いがすぐわかります。甘いのです。
砂糖が入っていて、しょっぱさより先に甘さが来ます。今まで食べたことがない味がクセになる、子供も大好きなから揚げです。
なんと前は文房具店だった
ラーメン店になってからは40年のさくら屋。杉本さんによると、以前は文房具店だったといいます。
初代である祖父は文房具・お菓子を売るお店を始め、2代目から中華料理店になりました。
過去には、清商出身の元サッカー選手や名監督が来店したことも。
さくら屋 3代目・杉本さん:
真田雅則さんや大岩剛さん(現U-23日本代表監督)が来てくれました
今でも生徒たちの胃袋を支える、町中華として賑わっています。
清水桜が丘高校のすぐそばにある「中華飯店 さくら屋」。ピリ辛の大阪ラーメンや中毒性のあるから揚げがおいしい、地域で愛されるお店でした。
■店名 中華飯店 さくら屋
■住所 静岡市清水区上清水町11-24
■営業時間 11:00~15:00 17:00~21:00
■定休 月
■問合せ 054-352-3009