「いろいろな挑戦を」 三遊亭わん丈さん 中学生にエール
青和学園(榎本泰行校長)で3月3日、落語家の三遊亭わん丈さんを招いた授業が開催された。
この授業は公益財団法人相模原市民文化財団が主催。中学生に芸術鑑賞の機会をつくるとともに、芸術家のこれまでの人生の道のりを知ることで将来につなげてほしいと毎年企画している。
今回のテーマは「歌手からなぜ落語家になったのか」。わん丈さんは大きな拍手に迎えられると、落語の楽しみ方や歴史を紹介しつつ、古典落語の「牛ほめ」を披露。さすがの話芸に学園生は引き込まれていった。
続けてわん丈さんは、落語家になるまでの道のりを振り返った。歌手の夢を追っていたが芸能事務所に断られ、偶然見た落語を「面白い」とその道に飛び込んだと回想。「学校では大きい壁にぶつかったら壊せと教わるかもしれない。叩いて壊せなかったら逃げていい」と力説。その理由を「それは逃げではなく横移動。横の道は開けているかもしれない。そのためには選択肢を広げるために、いろいろなことに挑戦してやりたいことをやってほしい」と説明し、学園生にエールを送った。