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「また朝5時⁉」赤ちゃん・幼児の早朝起き(早朝覚醒)に悩むあなたへ 〜親のリアルな悩みとその対応方法〜

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こんにちは。乳幼児睡眠コンサルタント與古田すみれです。 「さっき寝たと思ったら『うぇ〜ん』て泣き声で目が覚め、 時計を見たら、また今日も5時起き。寝た気がしない…」 初めての育児では想像もできなかった「早起き問題」早朝覚醒。かつての私も毎朝5時の起床に悩まされていました。しかし、睡眠コンサルタントの学びと実践を通して、娘の早朝起きは改善。現在では、延べ100人以上のご家庭の相談を受け、その多くでポジティブな変化が見られています。 今回は、赤ちゃん・幼児が早朝に起きてしまう代表的な原因と、今日からできる対策を、できる限りわかりやすくお伝えします。

早起きどころじゃない。超早起き。 「 早朝起き」が引き起こす3つの弊害

早起きねーと喜びたいところですが、毎朝、予定している起床時間よりも早朝に起きてしまうと喜びは悩みに一転。その弊害について考えてみます。

• 親の睡眠不足とストレスの増加 親子ともに睡眠時間が削られて慢性的な疲労、イライラの原因に。 •ご近所への音の心配 子どもの泣き声等が、 ご近所への騒音にならないか心配 •生活リズムの乱れ 親の朝の自由時間(家事やリラックス)が失われ、朝のスタートがバタバタに。 一般的には早起きはいい事と言われますが、子どもの早朝起き(早朝覚醒)に毎日対応する私たち親にとって、現実は甘くありません(汗)。

赤ちゃん・幼児はなぜ早く起きるの?原因と背景

赤ちゃん・幼児の早起きの原因としては、こんなことがよくあります。 ◯ 体内時計の未発達 お昼と夜の違いはわかっても、朝の5時と7時の数時間の違いは、未熟な体内時計ではまだ区別がつけられません。そんな状態の赤ちゃん・幼児には、カーテン越しの僅かな朝日でも目が覚めることがあります。 ◯ “早起き=楽しい時間”と認識している 子どもが早く起きた時、リビングに移動してテレビをつけたり、ベッドの上で遊びに付き合ってあげたりしていませんか?「早く起きたらママパパが遊んでくれる」と学習してしまい、逆に早朝起きを引き起こしてる場合もあります。 ◯睡眠が既に十分 既に十分な睡眠をとっているお昼と夜の睡眠時間で、その子の睡眠時間が満たされており、早く起きている可能性があります。睡眠時間が足りているかの判断基準は、下記です。 1,日中起きている時、ご機嫌に過ごしている(眠くて癇癪を起こさない) 2,お昼寝や就寝中の睡眠トラブルを抱えていない  上記に該当せず、睡眠時間が足りていない場合は睡眠時間を短くしないことをお勧めします。 年齢ごとの理想的な睡眠時間を下記に示します(昼寝含む)。 該当する場合、早朝覚醒は自然な可能性も。 ・1〜2歳:11〜14時間 ・3〜5歳:10〜13時間 ・小学生:9〜11時間 ※日中のお昼寝時間も含む (出典:National Sleep Foundation/厚生労働省「健康づくりのための睡眠」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/suimin/)

今日からできる!早朝起き(早朝覚醒)への3つの具体策

1. 遮光カーテン、遮光シートで光を遮る

夏は、日の出が早くなる事で、夜明けと同時に光が寝室に入ってくることで「起きる時間だ!」と勘違いして目が覚めてしまうことも。まずは“外光のシャットアウト”から。 まだ起きる時間ではない、という事を状況で理解できる様に遮光カーテンを使用しましょう。カーテンと壁との間から光漏れがある場合はマスキングテープとマジックテープを活用して、光漏れを防ぎましょう。

カーテンレールの上からの光漏れに対しては、レール上にタオルを覆い被せて洗濯バサミなどでずり落ちないように固定すればOK!

「起きる時間」の『合図』を決めよう

赤ちゃんや幼児が早起きした時の親の行動も改善の鍵になります。例えば、朝5時に起きてきた子どもを、リビングに連れて行きテレビを見せたり、寝室の布団の上で遊び始めたりしてしまうと、子どもは早く起きれば遊んでもらえると勘違いして、より早く起きてくるようになる可能性があるのです。なので、基本的には早くても6時までは、起きてしまっても寝室からは出ずに、もう一度眠れるように促してあげましょう。 そして、起きる時間になったら、同じ『合図』を毎日続けるだけ。 「サイン」の行動は、例えば6時になったら、カーテンを開け、大きな声でおはようと声かけをする、や。決めた時間に明るくなる光の目覚まし時計を寝室におくのもいいでしょう。 起きる時間になるまでは寝室に居続ける、そして起きる時間になったら『合図』をすることを習慣化することにより、子どもは『合図』があるまでは眠る時間という事が理解できる様になりますよ。

就寝時間を20分遅らせてみる

お子さんの1日の睡眠時間が十分にとれている場合、早起きの原因は「早く寝すぎていること」かもしれません。そんなときは、いつもの就寝時間を20分だけ遅らせてみましょう。 ただし就寝時間を20分遅らせても、翌日からすぐに効果が出るわけではありません。 毎朝早く起きていた体内時計は1日にして修正することができないので、最低でも1週間以上は継続してみましょう。起床時間が変わるか様子を見てみてくださいね。

早朝起きにお悩みの皆さんへ。最後に

「うちの子、なんでこんなに早起きなの…?」 比べて落ち込んだり、ネットの情報に振り回されたりして、気持ちが落ち込むこともありますよね。でも、大丈夫そんな毎朝にちゃんと向き合っているあなたは、もう立派に“がんばっている”んです。今日お伝えしたちょっとしたコツを習慣化することで、きっと早朝起きも少しずつ改善して行きますよ。子どもと過ごす朝に、笑顔がひとつ増えますように。 今日も本当におつかれさまです。

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