マーベル、征服者カーン代役の検討あった ─ 「代役はしっくりこなかった」とコールマン・ドミンゴ認める
(MCU)の次期ラスボスとして期待を集めながら、自身の私生活スキャンダルによってスタジオから解雇されていたジョナサン・メジャースによるについて、ある時点でマーベル・スタジオが代役を求めいたことが明らかになった。
マルチバースで暗躍するカーン(とのその変異体たち)を演じるメジャースはドラマ「ロキ」で初登場を果たした後、『アントマン&ワスプ/クアントマニア』(2023)で映画デビュー。今後のMCUにおけるラスボスとして劇中でも大きな存在感を示したが、後にメジャースが起こした事件により退場の扱いとなる。
(c)Marvel Studios 2023
2026年には新フェーズ集大成作『アベンジャーズ/ザ・カーン・ダイナスティ』にて猛威を振るうはずだったが、スタジオは征服者カーンの今後の使用をついに諦めた。すでにMCUを卒業したトニー・スターク役ロバート・ダウニー・Jr.を別の悪役ドクター・ドゥームとして呼び戻し、『ザ・カーン・ダイナスティ』は『ドゥームズデイ』と改題された。
ところが今回の情報によれば、少なくともある時点でマーベル・スタジオは、メジャースに代わる征服者カーン役を探していたということになる。これを証言したのは、メジャース解雇直後にカーン代役候補の一人として噂されていたコールマン・ドミンゴだ。「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」(2015-2023)『マ・レイニーのブラックボトム 』(2020)や『キャンディマン』(2021)『カラーパープル』(2023)などで知られるアフリカ系俳優。メジャースよりも20歳年上となるが、変異体として都合をつければ交代も無理ではない。
米にて話されたところによれば、ドミンゴは自分が征服者カーン役を引き継ぐかもしれないという噂話がSNSなどで話題にされているのを見て、自身でも「えっ、そうなの?僕がカーン役をやるって話があるの?」と驚いたという。実際に自身のチームに「なんか僕抜きで話進んでたりする?」と確認したというほどだ(チームからは「いいえ」と返されたそう)。
とは言いつつ、「僕が何らかの形でマーベルに加わるという話はあったので、マーベルの幹部たちと会って話し合いをしました」と認めたドミンゴ。「マーベルや、それこそカーンの噂話についても展望をオープンに話し合いましたよ」と続けた。
ただしドミンゴは、ジョナサン・メジャースの代わりに役を演じるというアイデアが納得できなかったようだ。「僕としてはどんな役であれ、どんな展開であれ、自分のものにできる役が欲しかったんです。自分の中でしっくりこなかったんですよね。“あっ、誰かの代役ってことですか?”って。そうじゃなくて、自分のものを一から築き上げたいんです」。
続けてドミンゴが「カーン役を受け継ぐという話し合いにはなりませんでした。僕の目線ではね。そういう話をしたのかもよくわかっていません」と連ねていることから、カーン役交代について、おそらくマーベル側はドミンゴにまず軽く打診したところ、良い感触が得られなかったので、すぐに取り下げたのではないか。「でも、一から作り上げることはやりたい。だから、その話なら続いています」と、マーベル作品への参加についてはドミンゴも引き続き前向きであるようだ。
ドミンゴとマーベル・スタジオ幹部との会合がいつ頃持たれたのか、今回のトークでは触れられていない。マーベルは2023年12月にメジャースの有罪判決を受けて解雇しており、その後2024年7月にダウニー・Jr.の再起用を発表している。およそ半年間の間、代役を立てて征服者カーンの物語を貫くか、それとも別の道を歩むべきか、スタジオでは喫緊の検討がなされていたはずだ。一方カーンの物語は未だ宙吊り状態であるため、代役によっていずれかの作品で完結させる案もあるかもしれない。
ちなみにドミンゴはカーン役を演じることにはならなかったが、現在配信中のアニメシリーズ「スパイダーマン:フレンドリー・ネイバーフッド」でノーマン・オズボーン役の声優を務めている。「アニメーションも大好きだし、ノーマン・オズボーンを演じられるのも大好き。今後のシーズンで、彼がグリーンゴブリンになっていく進化を見られますよ」と予告した。
Source: