ヒジが先行するから速くなる! 左ハンドルのテークバック理論【最強インパクトを作る うねりスイング】
左ハンドルを切るテークバック④
初期動作でヒジが先行するからスピードが出せる
ゴルフクラブの先端のスピードを最大にするためには、ヒジを先行させて振り上げ、ヒジを先行させて振り下ろすと言いましたが、これは他のスポーツでも共通の動きです。
たとえば野球のピッチャーは初期動作でヒジを外に振りかぶりますし、テニスのフォアハンドでも同じです。道具を扱うスポーツでは当たり前の動きですが、ゴルフでは、止まっているボールにうまく当てようとして、自分で能動的にクラブを扱う方が圧倒的に多いのです。
しかしヒジを内側に押し込んでバックスイングをした瞬間に、遠心力で振るのではなく自分で当てに行く動きが入ってしまいます。
これではスピードが出せませんが、アマチュアはそのようにクラブを振っている人がほぼ全員というのが現状で、このメカニズムから改めることが上達への第一歩になります。
考えてみてください。「クラブを思い切り向こうに放り投げてください」と言われたときに、ヒジを内側に押し込んで振りかぶる人はいないでしょう? 誰もがヒジを外側に振り出すと思います。
なぜかと言うと、そう投げたほうが圧倒的にヘッドスピードが出るし、遠くに投げられることが本能的にわかっているのです。そのときの初期動作が左ハンドルのテークバックです。
【POINT】クラブを目標方向に思い切り放り投げようとすると必ずヒジおよび手が先行する形で振り上げる。これが左ハンドルを切るテークバックの原理に他ならない
NO×:ヒジを内側に絞ってしまうとクラブを速く振ることはできない。
テニスのフォアハンドもヒジを外に膨らませることで強烈な弾道が打てる
NO ×:クラブヘッドを先行させなおかつヒジを内側に絞り込みながら振りかぶると遠くに放り投げることはできない
YES 〇:ボールを遠くに投げるときもヒジを先行させるのが普通の動作
NO ×:ヒジをロックさせてしまうと腕を速く振ることができない
【出典】『最強インパクトを作る うねりスイング』著:三觜 喜一