美容師不足とオーバーストア状態の美容業界で、美容室チェーン「タヤ」を運営する田谷が17倍増益を見込む理由とは
美容室チェーン「タヤ(田谷)」を展開する田谷が7月30日に発表した2026年3月期の第1四半期決算で、売上高は前年同期比5.7%減の12億8500万円、営業赤字は1500万円と前年同期の4500万円から赤字幅を大幅に縮小した。四半期純利益は2000万円の赤字(同5600万円の赤字)だった。
今期は出退店を抑え、京都伊勢丹店の1店舗改装に留める一方、通期では営業利益が前期比17倍の5000万円、最終利益は黒字転換となる2000万円を見込むなど、大幅な回復を計画している。人材不足と店舗過剰が続く美容業界の中、田谷はフリーランス美容師に対応する新ブランド「アノ(ano)」を立ち上げ、収益改善を目指している。主軸である「タヤ」のリブランディングをさらに推進する一方、本部構造にも改革の手を緩めず最終利益の黒字化を目指す考えだ。
働き方の変化に合わせた新しいビジネスモデルに挑戦することで、美容業界の構造不況を突破できるか、田谷のリブランディングに注目が集まっている。